トヨタに乗るリスク と VWに乗るリスク
「クルマなんてどれも同じ」・・・84万円のアルトも1000万円のレクサスLSもクルマという意味ではほぼ同じで、「見た目」がちょっと違うだけ。そんなわけねーだろ!!っていう人の気持ちもわからないでもないですけど、レクサスとは「品質」を保障するものでもなく単なる「記号」に過ぎないです。SNSでセルフブランディングしている現代人にとってはいくらか価値がある「記号」。つまりブランド思考のユーザーを「納得するためのマーク」です。レクサスでしか成し得ない「品質」なんてものは・・・10年くらい前までは確かにありましたけど、今ではスズキだからダメ、レクサスならOKといった要素は乏しく、それを否定したいのは単なる「自己満」だと思いますよ。
84万円でもしっかり作られている。1000万円だからといって何か特別なものがあるわけではない・・・例えばどのクルマよりもLSは安全なのか?これ結構怪しいです。昔の人は「衣類」「テレビ」「オーディオ」「パソコン」「時計」などにブランドを求めました。しかし今では同じ中国縫製の3ピースのメンズスーツも、一方は6~7万円するブランド物、一方は6000~7000円程度の中国メーカー品。しかも電車で見ていると目立つ色合いのものは後者が多いようです(誰が目が痛くなるような原色のセットアップに10万円も払います?)。5回も着れば元が取れるくらいの価格だから、過激な色でも買ってみよう!!となるのでしょうね。ファスト=ファッション化は着実に進んでいます。
日本製のテレビに喜ぶ人々をバカにするつもりはないですけど、アメリカでは1995年以来国内産のテレビが登場していないみたいです。もう20年前にテレビ作るのは時代遅れになったわけです。日本製は高品質という「都市伝説」はありますが、テレビもパソコンもスマホも国内製造だろうが中国製だろうがどれも同じだよ・・・いつまでもそんなもの作っているから不況から脱却できないのかな?
これ?クルマも同じようなものじゃないですか!?もちろんクルマを構成する約1万個の部品の中には、日本の技術がないと作れないような「基幹部品」というのもありますが、高級車であっても原材料費を考えると1部品の平均単価は30~50円くらいじゃないでしょうか?その中にどれだけ「日本限定」技術が入り込めるのか!? 例えばドイツ車に乗るとすぐに気がつきますけど、日本車に搭載されているミッションの精度は恐ろしく高いです。そしてジャトコ、アイシン、マツダが作っているトルコンATの最も重要な「トルクコンバーター」はエクセディという東証1部サプライヤーが一手に引き受けています。
これ?クルマも同じようなものじゃないですか!?もちろんクルマを構成する約1万個の部品の中には、日本の技術がないと作れないような「基幹部品」というのもありますが、高級車であっても原材料費を考えると1部品の平均単価は30~50円くらいじゃないでしょうか?その中にどれだけ「日本限定」技術が入り込めるのか!? 例えばドイツ車に乗るとすぐに気がつきますけど、日本車に搭載されているミッションの精度は恐ろしく高いです。そしてジャトコ、アイシン、マツダが作っているトルコンATの最も重要な「トルクコンバーター」はエクセディという東証1部サプライヤーが一手に引き受けています。
エクセディのおかげでレクサスやインフィニティの上質な乗り味は作られているわけですが、他にも日本の技術が核となって輝く商品なんていくらでもあります。例えば世界中の時計メーカー(東アジアと欧州かな?)が「日本製クオーツ(ムーブメント)」を搭載した3000円程度の腕時計を作ってます。エクセディの関係者には失礼かもしれませんが、トルクコンバーターもクオーツも同じようなものじゃないっすか?電車の中でクオーツムーブメントの時計しているオッサンが悪いというわけではないですが、1秒単位で大振りに動く秒針は確かに精度がいいのでしょうけど・・・やっぱりちょっと気になる。
クルマの趣味ってのは、メーカー開発者が込めた一世一代の大仕事によって作られたクルマを、ユーザーが「心意気」一つで大金を出して買うことで応える!!そういう気持ちの良い世界だとばかり思ってたのですけども、2000年くらいから「絞りカス」みたいなモデルが当たり前のように高級車として売り出されるようになりました。特にあのブランドとあのブランドが登場して、その2つが日本でもメジャーになるにつれて、周囲のブランドが同期してダメになってきた感があります。それを模倣したMセデス、Bイエルン発動機、Sバル、Mツダなどは最近特に薄味のモデルを次々と投入して追従してますね・・・。なんか「終わってしまった」ような気がするのは私だけでしょうか?
プレミアムブランドにCVTを持ち込んで楽しいですかい (LクサスとAウディ)?・・・もちろんプレミアムとは北米式の販売チャンネル方式ですから単なるクルマ好きが文句をつけられる筋合なんてないわけですけど。プレミアムだからといっても必ずしも「高級」ではないし「良質」でもない・・・あくまで「プレミアムはプレミアム」でしかない。MツダのセダンとSUVの両フラッグシップは、MセデスのEクラスよりずっと静かで、レザーの質感も一気に良くなって、覆面クラウンのレザーよりもずっとよかった!!ブランド価値を求めるメーカーが愚直に「プレミアムらしさ」を追求したことで、軽く軋轢が生まれています。「Mツダは何を勘違いしているんだ!!過当競争になるだけだろ!!」と他のメーカーはブチ切れているんじゃないですか!?レクサスもアウディもプレミアムブランドとしての定着を図る時にはMツダと同じようなことしてましたけどね・・・。
何が言いたいか? クルマがつまらない!!おそらく作っている連中も面白くないんだろうな・・・。心地よい「クルマ趣味」とは、開発者にとってもユーザーにとっても幸せを感じるクルマを作り続けることが必要不可欠ですよ!!これってどこかの大手メーカーの創業者が声高に社訓として掲げていた「アレ」と同じです。さすが日本人として初めてアメリカの「自動車殿堂」に入った人物です。21世紀におとづれるであろう自動車文化の行き詰まりをもすでに1970年代に見据えていたんですね・・・。
オマエが本田宗一郎の信者って話だろ!!まあまあそうなのですけどね。Mツダがホンダを追いかけている時代は良かったなー。「他と同じものは絶対に作らない!!」・・・これって単なるエゴだと思われている節がありますけども、「ものつくり」ビジネスの本質を突いていると思います。豊富な資金を投入して徹底的にパクる「MANETA」と、M&Aや技術者引き抜きで他のメーカーのエキスを吸い取る「Vァンパイア・Wークス」が世界の手本になったらもう終わり・・・あとは衣類やテレビのような運命を辿るだけじゃないですかね。MセデスやKャデラックが、明日にチャイナーマネーに買い取られてももはや誰も驚かないし困らない・・・ドイツ人やアメリカ人は多少は感情的になるかもしれませんが。
MツダやSバルは本当にこのままうまく行くと思ってるのかな?今はより価格帯の上のブランドのシェアを吸い取って成長してますけども、彼らが後からくるメーカーへシェアを奪われるのも早いんじゃないですか? NSXのスプリントAWD用ハイブリッドシステムの価値をスルーして、「もうデザイン見飽きたねー」とか嫌味を言うカーメディアが、MツダやSバルを何故かチヤホヤしてますけど、この2メーカーの利益率はちょっと高過ぎ!!それなのに肝心のクルマは、価格の割に「出がらし」感が半端ない・・・。これじゃどう頑張っても1000万円にはならない!!どこでも作れるレベルのクルマですy。トヨタやVWと同じ・・・。こんなやる気ないクルマに喜んでるくらいなら、とっととクルマ好きを廃業した方がいいよ!!そんな暴言の一つでも言い放ちたくなる気分です。今度はもっと調べて具体的に書いてみようかな・・・。
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