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日本車をバカにしたい!!という理由で輸入車を選ぶなら・・・。

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  ニューモデルマガジンXで西川淳さんが、『日本メーカーがここ数年で調子に乗ってきた!これは良くない兆候だ!』みたいなことをおっしゃってました。特にターゲットになっているのは、レクサス(トヨタ)とともに国内生産維持を掲げるマツダです。アメリカにディゼルを投入するため尿素SCRシステムを搭載する設計を盛り込むために、やや見切り発車気味に出てきた新型CX5に対して、なんだか褒めているのか、貶しているのかよくわからないですねー。   もうオッサン達もわけわからなくなっちゃってるんですかね。どうひっくり返しても、レクサスやマツダのレザーの方が質感がいい・・・もうこれだけで大混乱しちゃうみたいです。他の産業の発達具合から考えても、同じくらいの価格でクルマを作れば、まだまだ『いいもの』を作る力が日本メーカーにある・・・というより日本メーカーの中枢がポスト団塊世代になり、海外旅行が当たり前で『良いもの』をよく味わっている世代に製品開発の決定権を持つようになった結果なんでしょうね。西川さんなどのオッサンライターが日本車の内装にメロメロになってます・・・。   ハァ!?オッサン趣味のダッセー内装は正直言ってビミョーなんですよ!!このクルマはもっと内装のセンスが良ければ買いなのになー。そんなモデルが最近増えてますよ・・・中型・大型の日本車セダンは大体該当してる!? センスが・・・な日本車と、センスは『エスニック』で質感が・・・な輸入車と、ちょっと無理のある括りですけども、それにハマる典型的な2台を比べたらどっちがベターですか?・・・例えばアコードHVとボルボS60。   日本車と輸入車の枠を超えてアコードとS60は共にとても素晴らしい資質に恵まれた中型セダンです。世界で最も『安全』な乗用車の1位2位はこの2台です。日本市場ではボルボS60がじわじわ売れていますが、安全性に加えて、シャシーはマツダ設計、エンジンやミッションはトヨタ系列サプライヤー(デンソー&アイシンAW)と組んでいて、各部も信頼性が高く非常に高品質なものになっています。ボルボは一時期は中国資本によって中国市場向けの中国生産に全面的に切り替わるとか噂されていたり、ネット掲示板では中国資本になってからは『VOLVOではなくボルボだ』などと批判的に扱われたりしてましたが、蓋を開けて見たら、スウェーデン政府による公的

いいクルマの『定義ができない暗黒時代』をぶっこわせ・・・

  なんで『クルマがつまらない』と感じるのだろうか? 理由はいくつか思いつくんですけど、 ①日本メーカーのやる気がない。 ②ドイツメーカーもやる気がない。 ③米国・韓国メーカーは日本で売らない。 ④フランスメーカーもやる気がない。 ⑤イタリア・イギリスメーカーによる金持ち向けのクルマがなんだか凄そう。 ⑥カーメディアがつまらないクルマを褒める。   ①〜⑥までを要約すると、日本でクルマを買うヤツのほとんどが、固定概念ゴリゴリのオッサンやじーさんばっかり。彼らの先入観によって歪められた価値観が、そのまま日本市場の客観的イメージを形成し、いくらいいクルマを作っても高額な日本車は売れないから、日本メーカーはあまり真剣にクルマを作らない。ドイツメーカーはどんなクルマでもベタ褒めされるから、インドで50万円くらいで売られているカススペックのクルマを、ニヤニヤしながら日本で200万円で売る(それを買って満足するヤツも一定割合いる)。   フランスメーカーだって日本市場じゃかなり差別的に扱われるので、価格設定に苦慮したりする。けど他の地域よりは高く売れるので日本からは撤退しないみたい。イタリア・イギリスのスーパースポーツはなんであんなに高いのか!?日本じゃ高くないと売れない!!ってことになっている(バブルの価値観が生きてやがる)。そしてどうもバカばっかりになってしまったカーメディアの示すものは、やたらとブレブレで『スタンダード』と呼べるものがない・・・『VWグループのクルマは絶対にいいクルマ!!』という協会の「コンプライアンス」だけは固守されているようですけど(これは冗談です!!ジョークです!!わかってるよね!!)   『クルマ好き・じじい連合』の偏屈な価値観をぶち破って、時代の寵児に祭り上げられるような「スター」なクルマが出てこない状況になっちゃってますね。例えばトヨタが86を作れば、沢村さんとか西川さんとかフェラーリ・ライター連中は完全に上から目線で文句つけるし、マツダがロードスターを頑張ってFMCすれば斎藤慎輔さんは『小物入れがない』と完全否定するし・・・。ケータハムとかロータスとか手放しで褒めてますけど、世界的に見ても86やロードスターの方がはるかに存在意義は大きいと思うんですけど。ジジイなライターと自動車メーカー開発者との積年の確執に関しては我々

本当にいいクルマをガチで線引きすると・・・高級セダン編。

  クルマとはあくまで道具でしかないので、本来はそれぞれのユーザーの用途に合ってさえいればそれでいいものです。台所の間取りに合わせて冷蔵庫の大きさを決めるように、駐車場や近所の道幅に合ったサイズのクルマを選べばそれでいいんじゃないですかね。それでも「いいクルマが欲しいという欲望」はなかなか捨てきれないもので、自分の選んだクルマがいかにいいクルマであるかを誇示するためにブログで書いてみたり、どっかの掲示板に出没して愛車の評価を気にするなどなど・・・病的な行動が見られます。   そんな「アホー」は放っておけばいい!!とも思うのですけども、国内外の自動車メーカーのやり方もひどいなー・・・ユーザーにはわからないレベルでコストダウンを盛り込んでみたりといったことがやっぱり多いですし、グレードやプラットホームを曖昧にするなどユーザーを煙に巻くようなクルマ作りにもやや疑問を感じるので、独断と偏見で「いいクルマ」「価値あるクルマ」というのを強引に認定してみたいと思います。納得いく結論が出せればいいですが・・・あまり自信はないです。   まず世界基準を構築する高級車といえば・・・なんだかんだいっても日本の誇る名シリーズの「クラウン」だと思います。セダンというスタンダードなボデータイプを六十年かけて『工芸品』の域に達した!!とトヨタも自画自賛していますが、それだけの年月を通じて市場に支持されてきて、途切れることなく後継モデルを産んできたという事実だけでも『只者ではない』ことがわかります。実際に乗ってみると、やはりこれはレベルが違いますね!!・・・とりあえず感動できる。別にトヨタにヨイショする訳ではないですけども、このクルマに乗って「褒め言葉」よりも「批判」が先に出てくる評論家はちょっと胡散臭いと思っています。   日本人の繊細な神経が極上の乗り心地を作ってきた!!これ輸入車に乗るたびに思うんですよ。確かにBMWなんかに試乗するとエンジンのストローク感などには感心しますけど、結構あからさまに欠点が露呈することが当たり前です。日本の上級モデルでは絶対に起こらないことが平気で起こる。ロードノイズがうるさいとか、ミッションが雑だとか、足回りから変にキーキーと音がするとか、右ハンドル車だと左足のスペースが圧迫されているとか、キックダウンした時のシャクリがひどいとか・・・。   ク

世界の主流エンジンは全部で5種類に絞られた!?

  「日本で売られているエンジンの特色」 本来は私のようなど素人ではなく、カーメディアに長く携わってきたベテランのジャーナリストが著書などで説明することが期待される内容です。メーカーとユーザーの間にできる情報量の不均衡(格差)を少しでも是正するのがメディアの役割なんですけども、日本のカーメディアにおいては、格差を逆に増長しているような気がしてならないです。つい最近まで、多くのカーメディアでは「ガソリンターボこそが最先端のエンジンだ」とされていました。「日本メーカーも早く直噴ターボと取り入れるべきだ!!」と・・・。   国沢光宏氏をはじめとする「ベストカー」などは、毎回のように「日本メーカーはコスト増を嫌がってターボ化しない!!」というプロパガンダを垂れ流し続け、それに感化されたであろうアホが私のブログにやってきて、「お前は間違っている、さっさとブログをやめろ!!」などなど言いたい放題でしたよ。カーメディアが何を報じていようが、自分の頭で考えているヤツこそがブログを書くべきで、国沢さんの100%受け売りに対して何も疑問に思わないような連中が首をつっこむべきではないと思うんですけどね。結局レクサスや日産が業を煮やして、露骨に下位グレードにターボ、上位グレードに自然吸気orHVを宛てがってくれたことで、「ターボって実は・・・」ということに気がつき始めたようです。   そもそもターボエンジンって何?・・・ごくたまに本音で語るライターもいましたが、第一義にはメーカーの『利益を極大化する』エンジン『だった』と言えます。メルセデス、BMW、アウディにとっては単一のユニットに別のROMチューンをするだけで手軽にグレード分けができる『魔法の部品』でした。今でもBMWは320iと330iで同じユニットを使っていながら200万円近い価格差を作っています。もちろんROMチューン以外に、遮音材・吸音材・断熱材の量や、排気筒の本数が違ったりするわけですけども、昔みたいに1.6L、2.0L、2.2L、2.5L、3.0Lなど複数のエンジンを用意する必要がなくなりました。   別にこれ自体は悪いことではないですけども、ユーザーの足元を見るような価格設定はさすがに心証が悪いと気づいたのか、BMW、アウディ以外のメーカーではあまりみられなくなりました。メーカーの自主規制は今後も進んでいくこと