スポーツカー用モジュラー・シャシーの時代がやってきた!!!
スポーツカーと言えばどこの国のクルマを想像しますか? まずは何と言ってもイタリアですか? 世界中に愛好家を持つフェラーリやランボルギーニといったスポーツカーの超メジャーなスーパーブランドがあります。3000万円以上する超高級スポーツカーを年間10000台近くも売りさばきます。なぜ世界中の愛好家がフェラーリに讃辞を送るのか? もちろんエンジンもシャシーも完全に専用設計であり、さらに単に早いだけのドラッグカーではなくトータルの商品力が非常に高いからです。停まっているフェラーリを見ただけでも何やら引き込まれる艶やかさがあります。 エンジンはもちろんショートストロークで9000rpmまで軽々回り、4.5LのV8自然吸気で550ps程度まで搾り出す。レース用にメカチューン(過給によらない出力アップ)された「本物」に限りなく近いユニットが載ってたったの3000万円はむしろ安いくらいかもしれません。例えばスバルのWRC専用チューン車両などは6500万円もしますし、ホンダのレースチューンに限りなく近い二輪車(RC213V-S)も2000万円で市販されています。さらにフェラーリのV8ミッドシップシャシーは圧倒的なトラクションとコーナーリング性能を実現した専用シャシーが使われていて、レーシングカーにも関わらず内装までハイエンドに誂えてあります。まともに考えても3000万円は安い!!! 3000万円のスポーツカーが安いのなら、それでは800万円程度で売られているBMW・M2とは一体何なのか?BMWによる出血大サーピズの超絶「ダンピング」祭りでも開催されているのか?日本のオッサンはやたらとBMWが好きみたいですが、彼らがスポーティと信じているクルマの本質は・・・フェラーリのミッドシップV8のようなスポーツカーと同列に語るには大いなる疑義があります。①エンジンがスポーツカー向きではない。②シャシーがスポーツカー向きではない。 かつてBMWがフォーミュラカーのエンジンサプライヤーとして活躍した時期もあったので、今もメーカーの中枢ではスポーツエンジンの開発を継続しているように思いますが、もはや市販車にはフェラーリのようなレース用の自然吸気で高回転&高出力を目指すユニットは存在せず、ターボ過給で水増しされた頽廃的なアメリカン・ドラッグカー的ユニットを平然と使うよ