憧れのクルマがあるのは幸せ
実際にクルマを所有すれば、いろいろな現実に気付かされ維持費の高さに悩まされます。どんなに素晴らしいクルマにも少なからず負担感はあります。都市部に住んでいる人はクルマなど無くても生活に支障はまったくないので、好きでもないクルマを所有することは精神衛生上あまり好ましいことではないと思います。 わざわざ所有するならば、とりあえず選んだというクルマではダメで、ずっと憧れていたクルマを選ぶべきだと思うのです。それでもモデルサイクルはどんどん短くなり、RX-7やS2000に憧れているうちに、次々と生産中止になってしまう・・・なんて悲しいことも起こってしまいます(中古車という手段がありますが)。 本来クルマってそうやって10年くらい憧れながら、頑張って働いてお金を貯めて買うものなのに、例えば日産GT-Rなどは果たして魅力を失うことなく10年以上続けて作られるのでしょうか?もちろんFMCがあってもいいと思いますし、大筋でコンセプトを守り細部をアップデートし、クルマを10年以上に渡ってラインナップし続ける「努力」は、実は魅力あるクルマ作りの為に一番大切なことなのではないかと思います。 この「キープ・コンセプト」という概念を世界で一番守っているのは、なんだかんだ言ってもドイツのプレミアムブランドなんだと思います。BMW6シリーズは先代モデルも現行モデルも大いなる魅力を常に保っていますし、メルセデスのAMGモデルには常に人々を振り向かせる普遍的な価値がしっかり備わっています。 日本車にもそういうクルマがありますし、これからも続いてくれると思いたいです。しかし三菱ランエボの魅力が果たしてもう10年20年と不変なのか?スバルWRXは今後も人々の心を捕えてくれるのか?など不確定な要素が見え隠れしてしまいます。ホンダに至ってはS2000もNSXもシビックタイプRも今ではラインナップから落としていて、まったく買う側の事情を考えていません・・・。 レクサスはそのブランドの立ち位置にも関わらず当初用意されたSCが消滅したりするなど、日本上陸からまもなく10年が経ちますが、いまだに人々の心をずっと掴まえて熱くするようなクルマが出て来ていません。それでも新しいRCになってそういう要素が生まれてきたようには思いますが・・・。一方でライバルの日産はスカイラインクー