インプレッサやプリウスという選択は「負け」だ!!
もちろんいいクルマですよ!!インプレッサもプリウスも。クルマにあまり興味がない人にとっては限りなくベストな選択だと思います。ただしファミリーカーの用途には少々手狭なキャビンの使い勝手はどうなのでしょうか?インプレッサに関しては燃費もやや不満かも。結局のところは、この2台の「ポイント」は同じで、どちらもクルマ好きな人々に「いいクルマだ!!」と言ってほしい!!というメーカーのプライドを賭けた設計なんですね。メーカー担当者に詳しい経緯を訊けば、グローバルで売るクルマをわざわざ「日本で生産する」ことの意義なんかを熱く語ってくれるとは思いますけどね・・・。 アメリカや日本も含めG7諸国にとっては、国内産業の維持とは国内工場の稼働を意味していて場合によってはメーカーに多額の補助金を交付したりします。日本でも人気のレンジローバー・イヴォークは国内生産を条件にイギリス政府から開発資金が出ているそうです(親会社はインド資本)。国にそこまでしてもらわないと新型モデルの開発すらおぼつかないギリギリの状況で、税金を投入してまで何やってんだあ!?という批判もあるとは思います。 イギリス人は自虐的に「ワーキング階級」ってのが存在することを世界に発信しますし(ギャラガー兄弟など)、この前もベントレーの工場を首になって途方にくれた若者が、テスト参加の末にプレミアリーグの名門アーセナルと契約した!!みたいなシンデレラストーリーが報道されてました。日本とは自動車産業の受け止められ方がいくらか違う状況みたいですね。日本では大手自動車メーカーは非正規雇用を生み出す「悪」みたいな捉え方がされてます。多くの自動車メーカーがJリーグのスポンサーをやってますし、マツダには元サンフレッチェの選手だった開発担当者もいたりするんですが・・・。 レンジローバー・イヴォークはランドローバーが大抜擢した当時30歳そこそこのローバート・メルビルをチーフデザイナーに据えて大成功を収めまして、マツダ・アクセラの旧型シャシーを使ったSUVが600万円前後の価格設定なのにバカ売れしました。北米でもBMW・X3(約4万ドル)よりも高い価格設定ですが大人気です。BMWが東欧の下請け(墺マグナシュタイナー)に開発段階から製造まで丸投げしているX3(シャシーは1er、3erと同じ低コストのL7)よりも、レンジローバ