せっかく買うなら(もし可能なら)規格外なクルマがいい!?

  日本の道路には『カースト』みたいなものがあります。そーです!!いいクルマに乗ってる奴が偉い!!みたいなある種の幻想です。

  その『カースト』の頂点に立つのは、もちろん『スーパーカー』です。スーパーカーにはっきりした定義はなくて色々面倒なので、勝手に決めます。①1モデルの専用設計でシャシー&エンジンが用意されている。②8気筒以上の手組みのハイパワーユニットを搭載し、0-100km/hのタイムが現状では4秒よりも早い。③一定のヴィンテージマーケットが存在し、極端な値下がりをしない。・・・くらいですかね。これだとGT-RやNSXは外れていて、歴代の日本車だとレクサスLFAくらいしか該当しません。

  当たり前のことですが、やはり頂点となるとカネがかかりますよ!!最低でも購入費用だけで700万円くらいは必要だと思います。さらに最新のスーパーカーに乗りたい!!というわがままでカーストを登り詰めるならば、少なくとも2500万円以上は必要になるでしょう。もちろんローンやリースという方法もありますけども、相応の社会的な身分(人気のユーチューバーとか!?)でもない限りはやめておいた方がいいかも。そんなに大したメリットもなさそうだし(なんだよそれ〜)。



  『その次のランク』になるのが、ラグジュアリーなグランドツーリングカーですかね。これだとうまく中古車を探せばイニシャルコストは一気に下がります。スーパーカーとの大きな違いはシャシーもエンジンも『汎用』なこと。アストンマーティンがメルセデスから、マセラティがフェラーリからユニットを供給されています。シャシーもブランド内の複数のモデルで共通化されていたりします。

  その分中古車価格も抑えられていて、旧型のシボレー・コルベットやフォード・マスタングなら100万円台でも見つかるかも(ただしすぐに修理代で数十万単位のカネがかかるリスクもあります)。まあ100万円台でも、エキマニのチューニングでどこまでも魅力をアップさせることができるV8エンジンの排気音さえあればもうOK!!スバルやエボの消音器をぶっ壊したような金切りノイズ混じりの直4エキゾーストとは完全に『音程』が違う!!そこそこ人がいる場所でエンジンかけた時に振り返る人数が違う!!しかも弄った直4だと『なに粋がってんだ!!貧乏人!!』という冷たい視線が刺さりますけど、V8なら『やっぱりアメ車だね〜!!』って暖かく見てもらえる!!S208(700万円?)よりカマロSS(600万円)がいいって!!

  サービスエリアやコンビニ駐車場で6.2L自然吸気の野生の重低音を響かせれば、もうそれだけで十分にこの『2ndクラス』に入れます。DB11とマスタングを一緒にするなー!!とかいう声もあるでしょうけど、一般人から見れば『いいクルマ』でしかないので、500万円(マスタング先代V8)と3000万円(DB11)の価格差なんてわかんねーって。。マスタングもV8もいい音するけど、やっぱりアストンマーティンV12のエキゾーストはビーストですね〜・・・。


 
 『3rdランク』はVIPセダン。シーマ、マジェスタ、LS、Sクラス、7シリーズなどなど、フルサイズでかつブランドのフラッグシップセダンであることが条件です。最近はやりのV6搭載モデルは『4thランク』に落ちますね。やっぱりV8にこだわりたい!!このクラスも100万円〜200万円台で色々探せる。300万円台ならかなり状態の良いものが選べるはず。やっぱり野性味溢れるエンジン音を追求するならマセラティというブランドから発売されているクワトロポルテがいいですよ。中古なら結構安くて、探せば200万円台で出てきます(ボロボロですが)。

  なんと言ってもこのクラスは『プロ仕様』ですからねー。本当の意味でカーストを商売に利用している層が買うクルマです。リアルな『闇金ウシジマくん』ごっことかするにはもってこいですねー。一歩間違えると、反社会組織の運転手さんだと勘違いされますし、街ゆく『ホンモノ』の人々から、『どこのクルマだ!?』って顔で見られます。もちろん『どこの』はブランド名ではありません。団体名です。




  『4thランク』は準VIP級のセダン、あるいはエンスーが認めるようなスポーツセダン、スポーツクーペ、スポーツワゴン、スポーツカーですかね。ただしV6以上限定です。5シリーズとかEクラス、あるいはフェアレディZなどなど。最近では直4ターボ化の荒波に飲み込まれて、4thランクの威厳が薄れてしまっているモデルも多くなってます。そもそも自信満々に6気筒をリニューアルしているブランドって日産とアウディS/RSくらいなので、だんだんフェードアウトしていっている意外と希少な層かも。

  やり手のお兄さんが、1〜3ランクではなくて、この4thランクに乗っていたら、一般には『シブい』っていうんでしょうね。ZでもスカイラインでもGT-Rでもいいですけど、『硬派』=日産というスタンスはずっと守り続けて欲しい!!インフィニティとかいうチャラいのは日本にはイラネー。『役職ジジイのレクサスとメルセデス』と『青年実業家の日産とBMW』ってとこかな。レクサスとBMW、メルセデスと日産が組んでいますから、それぞれに棲み分けができているんですねー。



  さてその下には極めて善良な日本製造車による『平凡ランク』があります。平凡とは失礼ですね。『目立つのが嫌いな人』のためのクルマです。何が善良かというと、①価格&'維持コスト ②使い勝手を考えた徹底設計 ③安心・安全・先進装備 これに尽きますね。ちなみにホンダの3列プチバンであるフリードはホンダ車の中では衝突安全基準は低いのですが、これに勝てる輸入車がなんと・・・いない!!あのボルボよりも優秀なんです!!とにかく今もホンダ、マツダ、スバル、三菱、日産の衝突安全基準は凄すぎる。死にたくなかったら日本車に乗ったらいいよ。



ちょっと悪ノリします。どんなクルマを選ぶか!!ってのはもちろん人それぞれなんですが、ある程度は計算づくで選ばれています。例えば1〜3ランクの高級車は、ユーチューバーの他に、投資家、金融屋、コンサルタント、ナンパ師、プロスポーツ選手、カリスマなんちゃら、教祖などなど、商売柄明確なメリットを持った人に選ばれているようです。

そして4thランクは、某東証一部企業で、40台半ばを過ぎて『課長代理』という立派な管理職に就いていらっしゃる『エリート』な人々が選んでいるようです。会社から付与される接待費の消化って結構悩むんですよねー。休日に家族を連れて焼肉屋で3万円くらい使っているオッサン(あまり仕事はできなそう)は、だいたい接待費の消化です。いつも同じ焼肉屋では少々都合が悪い。しかも東京都西部の焼肉屋でどんな接待があるっていうんだよ!!って経理に陰口言われてる!?

やはりそれなりの接待を偽装するなら、都市の中心部にある一流ホテルのテナントなどを使いたいですよね。そのために4thランクのセダンくらい持っていてもいいんじゃない!?『課長代理』のためのセダン!!・・・ベストな1台は!?やっぱりこういう用途ならば、性能よりもブランド名が大事!!なので、レクサスかメルセデスですかね。でも直4モデルを選ぶのかなー。

さてさて、日本でクルマを買う人は1〜4のランクもしくは『平凡』から選ぶ人がほとんどだと思いますが、中には奇特な方もいまして、1〜4のランクに当てはまらないエンスー性ゼロのモデルなのに、わざわざ日本製ではないクルマを選ぶ人も!!まあまあイギリス製、アメリカ製、イタリア製、ドイツ製、スウェーデン製・・・といった自動車先進国の製造車ならまだわかります。いやそれでもない!!

中国製、タイ製・・・この両国のモデルをバカにしてはいけません!!どちらも今では製造技術は世界有数と言われています!!東アジア・東南アジアの人々は器用なのです!!中国が家電やアパレルの生産拠点に選ばれる最大の理由は、なんと言っても『作るのがうまいから!!』。北京工場製のEクラスが日本でも売られてますけど、みんなそれ見て感動したでしょ!!

先進国でも東アジア・東南アジアでもない国のクルマが日本で売られているの!?結構あるんですよ・・・ハンガリー、インド、メキシコ、南アフリカ。しかもどれも有名ブランドのクルマです。どこのメーカーかを明言するのは避けましょう。特にメキシコ製と南アフリカ製は街中に結構溢れています。もしかしたら乗っている本人もわかってない可能性もあります。まあ『知らぬが仏』という言葉もありますしねー。個人的な意見ですが、メキシコ&南アフリカ製をわざわざ日本で乗る人々が、日本の『自動車カースト』の底辺だと思いますねー。いつもバカにしてます。


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↓メキシコ製をナメるなよー!!(フォード版CX5!?)

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