シビックは3シリーズより売れればOKじゃないの!?

  シビックに文句があるなら還暦やアラフィフは買わなきゃいいじゃん!!(イメージが悪くなるし!!)。いつもどおりのことですけど、以前からある車名に、どーでもいいノスタルジーを押し付けてディスるの好きですよね・・・。スカイライン、クラウン、NSXなどなど。そして比較的に新しい車名のクルマに対しては、乗ってるヤツのマナーが悪いとか、安っぽいとかでディスる。プリウス、アクア、アルファード、ヴォクシー、オデッセイ、アテンザなどなど。(こんなこと言っては失礼ですが)50~60年生きてきてどんだけスカスカなんだコイツら・・・、K沢氏やO沢氏と全く同じ価値観で生きてる自分に何の疑問を感じないのか!?・・・そんなヤツらはやっぱり南アフリカ製や中国製の手頃なドイツブランド車でも乗ってればいいじゃん。

  若者は日本車が好き!?かどうかは人によるとは思いますけども、若い世代は『日本への愛着が高い』という報道が最近多いですねー。安倍政権の支持率を支えているのは20歳代!!なんてことが指摘されてました。やりたい放題の内閣だけども、全然支持率が下がらないのは若者の多くが確かな成長戦略に手応えを感じているから!?いやいや・・・若者は知っているんですよ。自民党政権が倒れてしまったら、経済成長云々よりも日本はとんでもないことになるって!!総選挙で自民党が負けたら、とりあえず向こう3年くらいは海外に移住します!!過去2回(1993年と2009年)の後に何が起こったか!?なんてアホでもわかるでしょ。2度あることは3度ある。

  「絶対売れない!!」とかしつこく報道されてますけど、300万円前後の新型モデルは実際にどれだけ売れれば成功なのか!?もし発売後1年で月平均5000台売れたら(年6万台)売れたら大成功でいいと思うのですが。これはクラウンでも達成が難しい数字になってますが、SUVを中心にクリアするクルマがちょこちょこ出ています。最低グレードが乗り出しで300万円超えるモデルだと、アルファード、レヴォーグ、ハリアー、CX5、エクストレイルの5台がクリアしています(輸入車では絶対に無理で2013年のゴルフ7がやっと2000台)。それなのに1年後に月10000台以上売れていたら坊主になる!!とかセコいこと言っている小沢コージさん。レヴォーグと同程度の5000台売れたら十分じゃないの!!数字もまともに把握できていないカーメディアが偉そうなこと言うな!!かっこ悪いから・・・。

  ベースグレードが200万円を下回るアクセラ、インプレッサ、オーリスに対して、全車1.5Lガソリンターボで最大出力も180ps前後としているシビックは270万円〜の設定になるようです。価格帯としてはメルセデスAクラス、アウディA3、BMW1シリーズ、ボルボV40(それぞれ299万円〜)、あるいはVWゴルフ(249万円〜)とほぼ同じですが、この3車種では月1000台以上を安定的に売れるモデルはゴルフだけ。ちょっと下回るのがAクラスとV40です。輸入車が好きな国民性を考えても、発売1年で月に1000台を達成できたなら、上々だと思うのですけどねー。

  シビックと同じ300万円くらいでワンクラス上のアテンザ、レガシィ、ティアナが買える。それでも1000台も売れないのだから、シビックが売れるわけない!!という意見もあるようですが、4800mm級のセダンは色々条件がきついです。一般的な分譲マンションに併設されている駐車場にはまず収まらないし、分譲一戸建てのデフォルトなスペースでも車幅というより、全長が厳しいです。近所で見かけるビルトインタイプのガレージに収まっているのはMINIとか多くて、どう見てもアテンザセダンは無理っぽい。アテンザよりも長くしてしまった現行クラウンも国内販売が壊滅的になりました。現実には新型シビックでも入らないというケースも多いでしょうけど、だいぶ条件は緩和されます。

  なんだかんだ言って1年間は月平均で3000台くらいは行くのではないかと思います。価格面で競合するCセグ輸入車の中で、最も静粛性コンフォート性能が高いとされているのがアウディA3です。ベース車のゴルフが当時の日本勢(アクセラ、インプレッサ、オーリス)を蹴散らす静粛性を売りに登場して少々驚きましたが、アウディA3はそこからさらにベースアップしていて、FMCで新型プラットフォームになったインプレッサにも引けを取らないレベルにあります。しかしホンダはこのアウディA3をターゲットにしてそれ以上の静粛性を追求したとのこと。レクサスCT200hを含めても、一気にクラストップに躍り出ていよいよ『クラウン並みの静粛性』を達成できそうな気配です。



  還暦のおっさんが頭に描いている『シビック像』は、いろいろな意味で歪んでいる!!というより5/6代目で人気の絶頂にあったEG型・EK型の頃のシビックは性能と価格の両面でユーザーを魅了するクレイジーさを持っていましたから、これはもう『麻薬』みたいなものですね。これを買った経験がある人には270万円=typeRの価格という感覚に陶酔するのも無理ないです。頭の中ヘロヘロになっているEG/EK世代と、そんな感覚を持っていない若い世代では、新型シビックのイメージは180度違う。そしてお互いにバカにし合っていて軋轢もある世代間ですから、違うイメージがそのまま両立していればいいと思います。

  ホンダは世帯年収1000万円前後のユーザー層と狙っていると公表しています。読み換えると『文句ばっかり言う古い世代は、もう相手にしてないから絡んでくるな!!』っていう意思表明のようで、当然ながら違和感を感じる層も一定割合いるでしょう。年収の1/3くらいの本体価格は自動車ローンを組む上でも健全なプライマリーバランス!!と言われて、納得できる下の世代と、納得できない(無理してもっと高級なクルマを選ぶ)上の世代ではリアクションがだいぶ違うものになりそうです。

  日本メーカーが輸入車並みの価格を提示すると、強烈に反発する人が多いですけど、メーカーが客観的にそのクルマの性能を評価して自己責任で付けた価格に、一般人ならともかくカーメディアの人間が無責任に『高すぎる』と断じるのは完全に『余計な御世話』だと思います。現実に本体価格で400万円するBMWの318iや(値引きによって)実質価格が400万円前後の320iと比べても、日本に導入されるシビックの方が高性能だと思うので、実際に270万円〜だとするならば、(個人的には)価格に関してはかなり納得できます。

  シビックが3シリーズを上回っている!!昔のシビックを知るユーザーには、もしかしたら理解できないでしょうけど、結局最後まで満足できる仕様にならなかったF30・320iを買うくらいならシビックを選びますし、周囲にもオススメします。ただし550万円払える!!ならば420iグランクーぺMスポをオススメしますが・・・。

  320iは安っぽく、420iは高品質という、BMWの『ダブルスタンダード』戦略は、1つの設計(F30系)でより多くのユーザーを満足させる意味で非常に価値があります。日本でブランド力を持つBMWにとっては有力な手段だと思います、もしホンダが最初から宿敵『BMW』をターゲットにしているならば、『ダブルスタンダード』に対抗して、『1グレード集中』戦略で、400万円の320iを切り崩しに来た!!とも読み取れます。欧州で販売する1.0Lターボなら200万円前後の価格になりそうですが、これを日本に持ってこないという戦略は果たしてうまく行くのかなー。


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