年収500万円以下ならBMW、1000万円以上ならMAZDAがオススメの理由



クルマ選びが重要な時代

 良くも悪くも年功序列の社会が崩壊しつつあって、年齢ではなく能力で収入が決まる部分がかなり大きくなってきた。・・・とは言っても日本社会での賃金の振り幅は小さく、成長著しい中国から見ても非常に「社会主義的」な様相を呈している。年収500万円以下でも決して貧乏ではないし、1000万円以上でも決して金持ちではない。「消費の質」を間違えれば両者の立場は入れ替わってしまう。収入が増えるかどうかは運の要素もあるけど、支出に関しては大部分がコントロール可能なのだから、どこに住むか、どんなクルマに乗るか・・・などの選択が非常に重要な社会になっている。



日本市場を見捨てたメーカー!?

年収500万円以下でもやりくりすればクルマは保有できる。そしてぜひオススメしたいのがBMWだ。日本メーカー車がオススメできないというわけではないが、あまり乗り気がしない。2010年頃まではホンダやMAZDAのフラッグシップモデルを新車で200万円台で買えた。その頃なら日本車のフラッグシップ一択だと思っていたが、今では北米サイズへ大型化し価格もかなり跳ね上がり乗り出しで500万円を超えてしまう。しかも値引きも渋い。




機能を比べるのは無意味

値引きを頑張ってくれるBMWなので、ホンダやMAZDAのフラッグシップの乗り出しよりも安く3シリーズが買える。別に中古でも良いなら200万円くらいの負担で済む。こちらは2010年頃と比べても取得しやすくなっている。日本向けに4気筒の318iというグレードも展開してくれている。アコードやMAZDA6は価格が上がり放題だけど、3シリーズのボトムは堅実だ。機能面での充実ならば日本メーカーに一日の長があるけど、「クルマに住んでいる」ような人でもない限り、必要な機能以上はなくても困らない。



最高の選択

318iのセダンは4715✖︎1825✖︎1440の理想的プロポーション。これは長く乗ったGHアテンザとほぼ同じだから取り回しの良さは絶対的にオススメできる。かつてはこのサイズだったアコードやMAZDA6が5シリーズ相当のサイズになり、HVやディーゼルが主力ユニットとなりグランドツアラーとしての魅力を一気に失った。既存ユーザーがガラリと変わったのも仕方ないことだ。318iは最高出力が150ps以上あり、車重も1540kgに抑えられているので、日本車に設定されるリミッター付近まで加速することも可能。最高速だけでなくゼロ発進も苦手ではなくEVの加速にも余裕で付いていける。



大衆の意見

年収500万円以下だと日本車を選ぶべきという意見が多いのはよくわかっている。かつては「大衆の意見」に乗った選択をしていれば良い時代だったのだろうけど、今では他の人がやらない選択に価値がある時代に変わった。ブログで変わった意見を書いていれば、上の世代の人々から「ズレている」とコメントをもらうけど、ブログを書くってそういうことじゃないの!?マイノリティだった意見が理解され、既存の社会を変えていく。聖書だろうがティーブ=ジョブスやジェフ=ベゾフの立志伝だろうが同じ構造を持っている。まあそこには「ズれている」と嘲笑う大衆が必要ではあるが・・・。



趣味の範疇

それほど所得が多いわけではないけど、新車でBMWを所有し、なんとかお金の工面もできている人がいたら、知り合いの女性から特別な理由もなく無視されることはないだろう。この人にはどんな秘密があるのだろう!?って気になるのが普通だ。「BMWは高い」という通念があるからその人に付加される魅力はかなり大きいものになる。しかし実際に乗り出し500万円のBMWを購入するとして、下取りと頭金で300万円くらい確保できれば、非残クレのフルローン5年で月々4万円以下に過ぎない。堅実に生活していれば無理な数字ではない。負担としてはロードバイク趣味みたいなものだ。



BMWが欲しくなる時期

BMWよりもMAZDAやホンダが気に入っている人なら別に悩む必要はない。あくまで日本車かBMWかどちらか踏ん切りが付かない人へのちょっとしたアドバイスだ。自分自身も年収が500万円以下の頃はBMWへの憧れが強かった(他にアウディTTなど)。しかし当時はBMWが日本でバカ売れした2007年頃で、「他の人と同じものを選びたくない」という気持ちと、仕事が忙しすぎて乗る暇がなかったので実際に買いはしなかった。あの当時にBMWを買っていたら、もしかしたら今よりも成長のペースが早かったかもしれないな・・・と思うことがある。



無駄遣い!?

2022年の現在にもし自分が年収500万円以下の社会人3年目だとしたら、現行の318iはかなり良い選択だと思う。若造の時分だからよりハイパワーのモデルに惹かれて決めきれないかもしれないが・・・。周りの大人は「無駄遣いだ」と反対するだろうけど、10年前と比べてもBMWが合理的な選択になる理由が揃っているし、これは無駄遣いではなく自己投資だと割り切ることも可能だ。今では乗り出し500万円ならば、MAZDAやホンダと比べても決して高い金額ではない。もちろんもっと安いクルマはいくらでもあるけど、日本メーカーの廉価モデルを安易に選ぶ方が「無駄遣い」だったりするかもしれない。



効果的なタイミング

これからどんどん出世して収入が上がっていく若い世代の人は、素直に「外的動機付け」をモチベーションにしておけば、まあそこそこ上手くいくと思う。「承認欲求」は他人を中傷する際に使われることもあるけど、決して悪いものではない。他人の行動原理を嘲り笑う品格のない人々の方がよっぽど病気だ。周囲に認められたい!!と仕事が頑張るフェーズでは「BMW」のブランド力は良好なシナジー効果が期待できる。しかしある程度まで年収が上がり、600万円を超える頃から収入が上がるに比例しての幸福度の増大は得られなくなるらしい。つまり年収が600万円だろうが、1000万円だろうが幸福度に大きな変化がなくなる。



価値がわからなくなる

年収500万円以下の時はあれほど気になっていたBMWだったけど、1000万円を超える頃にはもはや「外的動機付け」としての効果がなくなる。もちろんBMWは世界の自動車メーカーの中でも普遍的な価値を持っているから、クルマが悪いなんてことは決してない。しかし乗り出し500万円の318iを再び新車で買いたい気持ちにはなりにくい。BMWがとても気に入っているフリークなら上位モデルにチャレンジしたらいいと思うが・・・。



別の価値観を見つける

2022年の今、年収1000万円以上という立場でクルマを選ぶならMAZDAが一番良いと思う。2002年から始まった新生MAZDAは世界最高レベルのグランドツーリングカーを次々と発売し、世界中の賞を獲得した。リーマンショックでコストの見直しを図り2012年からのMAZDAはSUVの価値は世界に理解させるに十分な働きをした。そして2022年に6気筒エンジンを搭載した本格的なグランドツアラーを復権させるつもりらしい。



男性の生きづらさ

6気筒モデルならBMWにも存在する。日本市場では中々の価格設定で高いステータスもある。ある程度の年齢になって収入もかなり増えてきて、それでも「外的動機付け」が欲しいという人には魅力的な選択肢なのだろう。しかし30歳代後半に差し掛かると男性の多くは「外的動機付け」が機能しなくなることが多く心の病気を抱えるケースも少なくないらしい。この話を聞いた時に個人的になるほどと思った。思い当たる節もある。BMWによる「外的動機付け」よりもMAZDAによる「内的動機付け」が心地よく感じるのは私にとっては当然のことなのだろう。



社会的投資

10年単位で新しいジャンルを展開しようと企むMAZDAの「進化」を微力ながらに応援したい。これこそが「内的動機付け」なのだろう。2002年から作り続けたグランドツアラーの完成形を2012年に買った。2012年から始まったSUVプロジェクトも当初は懐疑的だったけど、2020年に買わせて頂いた。どちらも満足度が非常に高い。BMW、メルセデス、トヨタ、日産が6気筒を次々と4気筒に置き換え、縦置きシャシーに否定的になる中で、MAZDAは逆の道を進んでいる。このプロジェクトも最優先に応援したいと思う。



いらなくなったら譲ればいい

年収500万円以下の時に買った318iに満足できなくなったらどうすればいいのか!?その前に愛着が湧くとは思うが、それでも他のクルマが欲しくなったら、後輩の誰かに譲ればいい。大切に乗ったクルマならば喜んでもらってくれるだろう。所得がまだ高くない時に買ったからこそ大事にできるし、BMWという普遍的価値がもたらす福利を存分に得られる。年をとってから「あの時が一番幸せだったかもしれないな」と懐古するシーンには、中途半端なグレードの日本車とBMW3シリーズのどっちが印象的だろうか!?



あくまで個人的な意見

あくまでクルマの選び方の一例に過ぎない。気に入ったクルマがあれば、それが一番幸せなことだ。「欲しいクルマがない」といつも愚痴をヤフコメに書いている人にならないためにも、クルマについてよく勉強し、自分の欲求に合ったクルマを合理的に分析するくらいの努力は必要だ。「大衆の意見」に乗っかって生きている人は、もはやどんな選択をしても幸せになれないんじゃないだろうか!?満足感とは自分の中にあるものなのだから。

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