ゆるさを追求するブランド・・・シトロエン





フランス版のヒュンダイ=キア連合
 1993年のEU発足のタイミング辺りから自動車産業にはグローバリスムの突風が吹き荒れる。そんな荒波の中でもなんとか存続を続け日本でも販売を継続しているフランスのブランド・シトロエン。100年を超える歴史を持つフランスの名門プジョーと経営統合されていて現在はプジョー・シトロエン(PSA)を形成しています。


外注部品で固めたサイボーグ
シトロエン車の基本設計はプジョーと共通。日本でいうとトヨタと日産が統合して共通シャシーを使うくらいの「気持ちの悪さ」があります。2013年頃に鳴り物入りで登場した現行の共通プラットフォーム(TMP2)が、フォルクスワーゲンのMQBを寸法レベルからコピーしたとかいうシロモノ。さらに1.6Lガソリンターボの主力エンジンはかつてのBMWとの技術提携で作っていて世間では「ビーエムのエンジン」とされているもの。そしてミッションは長年評判が悪かった自動変速ミッションを数年前から全てトヨタ傘下のアイシンAW製にしている。


これがフランスメーカーってやつか!?
PSAは本拠地こそフランスにあるけども、やっている業態は中国あたりの新興メーカーと変わんねーじゃねーかー!!軒並み日本のコンパクトーカー(Bセグメント)よりも低価格で売られていたりしているけども、同じことを中国資本がやっていたら日本市場のユーザーとして受け入れられますか!?クルマを「モノ」としてしか見れない人(否定はしないですけど)は、私のブログコンテンツには一切用がないと思うので、さっさとブラウザーを閉じましょう。・・・でオチがまだなんですけど、PSAの大手株主は中国資本です。ということでフランス車に乗っている人は間違っても「中国製のパクリ商品!!」なんて差別的な発言は自粛しましょう!!


自由主義の香りが漂う
何人かのサンプルで恐縮なんですけども、過去に「俺はフランス車乗りだ!!」と自称して(実際そうなんでしょうけど)、コメント蘭で暴れた人が数人いました。本当に安易な結論で恐縮なんですけど、それら全員がよくクルマのブログにコメントを寄こしたな!?ってくらいに知性を感じない人だったんですよ。ハッキリ言ってしまうと、今のほとんどのフランス車(ブガティとかは違うが)は、例えるならばアマゾンで売られているトミー・ヒルフィガーにそっくりの5000円くらいで買えてしまうよくわからないブランドのメンズアウターみたいなものであり、フランス車乗ってる人がそのままアマゾンで「品質がとてもいい!!」とかレビューしているヤバい人のノリでクルマブログに来てしまうみたいだ。背伸びせずに無難にフランス車専門のブログを探そう。


クルマ文化を破壊するもの!?
別にフランス車の性能が著しく悪いとかそういう話ではないです。誤解を恐れずに言ってしまうと消費の「質」が根本的違うので、フランス車オーナーのコメントはだいたい空振りになるケースが多い。物事の本質が見えていないと言ったら失礼かもしれないけど、例えばポールスミスの時計を使う人が、ガランテやパネライあるいはオリスタを語るブログに現れたら、あまりに場違いじゃないですか!?時計のことなど何もわかってないからポールスミスで時計を買ってしまうのに、時計ブログに現れるってさ・・・。多くのフランス車オーナーもそれと同じです。まあVWやFFのメルセデスのオーナーも似たようなもんですけども・・・。


無能なのは日本とドイツのメーカー・・・
国内市場では日本やドイツのクオリティ重視のモデルが苦戦している一方で、軽自動車やフランス車が売り上げを伸ばしている。「本来売れるべきクルマが売れない」という市場の停滞が起こっていて、ゴチャゴチャしている中で、なんとなく手軽なクルマが低リスクゆえに売れている。時代の境目とかよく言われますけど、仕方のないことだけど日本&ドイツの定番メーカーに「迷い」がある。「賞味期限切れ」な感じから脱することができないメルセデス&BMW。国内市場に対する不信感が見え隠れする日産、ホンダ、スバル。そしてネタ切れ&フェード気味なポルシェとジャガー。HVすらまともに持っていない上に新車発売待ちモードのMAZDAがあっさりと業績を伸ばす異常事態。MAZDAはどこかフランスメーカーっぽい軽さがあるよなー。


混乱の時代に
一流ブランドが十分に顧客満足度に応えられていないので、サクッと出てきた「謎のブランドのよくわかんない商品」の台頭を許す結果になるんだろうな。テスラとか・・・。そういう意味で日本におけるフランス車の台頭は時代の変化を意識させてくれる。レクサスが700〜800万円するミドルクラスのFRセダンを作ったところでアメリカでも日本でもほぼ無視されます。商品力がない。これに尽きる。700〜800万円くらいのD〜Eセグのサルーンなんて世界的にどこでも売れていない。例外的に中国でロングホイールベースが人気ってだけ。


ユーザーをナメるな
各市場でユーザーを納得させるだけのクルマがなかなかない。安くすれば売れるのだろうけど、700万円でしっかりユーザーに訴求できるモデルがほとんどない。以前から高級モデルを作っていた陣営で近年の成功例はほぼポルシェ・マカンくらいなものだ。新興プレミアム勢力のボルボ、MAZDAは、どうやら700万円でユーザーが殺到するクオリティのモデルを目指して開発が進んでいるようだ。テスラの成功はいい刺激であると同時に、メルセデス、BMW、レクサスを米国市場で軽く超えることは難しくないし、それくらいできないようでは存続しない・・・それくらいの脅迫観念を持っているはず。



保守的で革新的なセンス
シトロエンが近年採用しているマスクは「中国人顔」だ。細い目つきはアメリカのブラックジョークアニメ「サウスパーク」に出てくる中国人の顔そのままだ。しかしシトロエンがドルガバのように過激に炎上しないのは、ブランドのスタンスがあまりアグレッシブではないことと、中国資本によって運営されていることなどいろいろ要因があるようだ。



女性に選ばれるスタイルとは
見ればみるほど不思議な物体。アグレッシブな顔つきが多い日本車とはだいぶ違うなー。ちょっと前の日産や、ダイハツ、スズキでこの手のデザインのモデルが見られたのだけど、ピンクやパステルカラーを揃えたり、明らかに女性ユーザーにターゲットを絞ったモデルって案外に売れない。女性が主体的に自分専用の車を選ぶともっとアグレッシブなモデルを選ぶようで、その代表格がMINIやフィアット500といった小型の輸入車で、どちらも販売が安定している。



時代を纏うブランドとは!?
メルセデスやBMWといった時代遅れ感が隠せないブランドがノコノコと生き残り、それを真似したがるレクサス、日産、MAZDAも経営陣のセンスは完全にオワコンなんだろうし、新しいものを生み出すだけの独創的なエネルギーもなさそうだ(もう辞めたら!?)。古いセンスの連中はなんだかやたらとクルマに技術的な革新を詰め込みたがる。ユーザーを引っ張っていくだけの求心力があればいいのだけども・・・。



シトロエン厳選の2モデル
日本で販売しているシトロエンのモデル数は非常に厳選されている。本国で発売されているEVなどは導入の見通しはなさそうだ。シンプルに男性用のDS7と女性用のシトロエンC3の2台の看板モデルだけで日本でのビジネスは完結している。469万円〜おおよそ乗り出しで600万円程度になるDS7クロスバックには、ユーザー視点でこだわりのレザーシート(オプション)や、アナログ時計(標準)がついてくる。300万円くらいで買えるMAZDAのCX-5はよく売れているけど、それをよりエッジの効いた高級仕様にしたと思えば納得もできる。400万円くらいになるCX-5エクスクルーシブモードに対抗して450万円くらいまで値引きを頑張ってもらえるなら十分に競争力はある。



メルセデス、BMW、レクサスを超えた・・・
ベース車が250万円くらいの横置きCセグSUVが450万円くらいで納得して買ってもらえるのはなかなかスゴイことだ。同じことやってるメルセデスやBMWが300万円台でもなかなか売れない中で、CX-5エクスクルーシブモードもDS7も、メルセデスやBMWのセカンドラインでは到底に真似できない水準のものを作っている。シトロエンDSやMAZDAにしたらこれがフラッグシップであり社の役員が乗るクルマなんだからまあ気合が入るのは当たり前ではあるのだけど・・・。


「PSAグループは早くも苦境から進化を見せている」





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