世界観の無いクルマ・・・メルセデスCLA

  台風が過ぎ去った夜はよっぽど疲れてなければドライブに行くといいことがあります。いつものスポットを何気なく通り過ぎると夜景が5割増しで綺麗です。ただヤビツ峠(神奈川県)のようなガチの峠道となると、土砂崩れが心配だったりしますが、首都高や多摩丘陵からの夜景ならばまあ気になるようなことはないです。

  せっかくきれいな夜景を見るならば、クルマもその世界観に合ったものにしておきたい!そんな人々の為に、勤勉なドイツメーカーが「計画的犯行」とも言えるクルマを次々とリフトオフしています。さすがはドイツと言うべきか、一目見て「意図」は強く感じます。「このクルマはこうやって使いましょう」というメッセージ性に溢れたクルマこそがドイツ車の最大の「魅力」のようです。「日本車には無い魅力」とかセンスがまるでない評論家が煽るのですが・・・。

  いやちょっと待てよ、この鼻に付く感じはなんだ・・・。「4ドアクーペ」ってそんなにいいですか? 解りやすく作られたクルマが持つ「機能性」の「世界感」って薄っぺらくないですか? そんなクルマでナイトクルーズしたところで、どれだけ「浄化作用」があるというのか?と疑問に思ってしまいます。まあ作っているのはドイツ人なのですから、最初から最後まで本気なのでしょうけど・・・。

  「機能美」という言葉がありますが、必ずしも機能性の高いものが「美」とは限りません。例えばカップラーメンの機能性はとても高いですが、そこに宿る「美」はあったとしても極めて限定されたものでしかないです。「4ドアクーペ」=「カップラーメン」じゃ?って近頃よく思ってしまいます。食生活が貧しい人のための「インスタント・食品」ならぬ、想像力が乏しい人のための「インスタント・カー」です。

  プロトタイプを見た去年の段階で、思わず笑ってしまったのが「メルセデスCLA」です。1/24のプラモデルならそこそこカッコイイのでしょうが、スタイルとサイズのズレが全てを台無しにしていると思いました。結局のところ東京のど真ん中を(恥ずかしくて)走れないメルセデスがまた1台登場しただけです。もちろんそんなクルマをドライブして首都高をクルーズしてもストレスしか感じないです。「カップラーメン」は走る場所をよく考えなければいけません。まあそういうクルマです。

  

  

  

  

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