2013年11月22日金曜日

乗れて・走れる 原点回帰 スバル・レヴォーグ

  「乗れないクルマ」とか「走れないクルマ」なんて想像できないかもしれませんが、私を含めた現代人がクルマを買おうとしない一番の大きな理由は、率直に言って「乗れない」「走れない」といったことだったりします。久しぶりに実家に置いてあるハッチバックを運転してみました。トヨタ車でしたがとても狭かった・・・。もう二度とこのサイズのクルマには戻れないなと痛感しました。もう「乗れない」クルマだったわけです。

  そういう視点に立つと日本車の4割を占める軽自動車は「乗れない」クルマになってしまいます(もちろん大きく社会に役立っていますが・・・)。個人的に高速道路や自動車専用道を多用して関東甲信越から中部・南東北までよく走るので、同乗者のことを考えると軽自動車ではやや安全性に問題があります。これにアクアやフィットなどの小型車を加えると約7割以上のクルマが「乗れない」に分類されてしまいます。

  残りの3割の多くはミニバンだったりSUVだったりするのですが、車高が高いこれらのクルマでは「走れない」という問題が出てきます。車重も嵩んでいるのでコーナーリング性能は望むべくもないです。結局のところクルマを所有する理由なんて、遠くに行く時の交通手段になることだと考えていて、しかも一番重要なのは、他の交通機関が発達していない僻地でも自在に到達できるという点なので、ミニバンやSUVでは困った問題が発生します。

  鉄道などの公共交通機関が乏しい地域は大抵が山間部です。つまり「山を越え谷を越え」ていくために作られた無数のカーブを走り抜けていかなければなりません。そういう道路をノロノロと走るミニバンをよく見かけますが、いくらなんでも「捗らない」だろって思ってしまいます。「山」を走れないクルマなんていらね〜と思います(あくまで私の価値観です悪しからず)。

  それなのに山道での利用を全く想定していないようなクルマばかりが売上ランキングの上位を独占してしまっています。過疎地域は鉄道会社だけでなく、自動車メーカーからも無視されるようになってきていると言ってもいいでしょう。路面が荒れた林道でもスムーズに加速できて、お尻が痛くならない足回りで、最大斜度が30度を超える急勾配ルートを通っても音を上げないエンジンを積んでいて、「乗れる」だけの広さを持った、「当たり前」の中型車を作ってくれないと、クルマの価値なんてもはや無いと言われても仕方ないです。

  昔は輸入車の方が過酷な道路に対応してパワフルな傾向がありましたが、今じゃBMWもメルセデスもスカスカのエンジンに重いボディを引きずるような「走れない」クルマばかりを作っています。何より県境の山岳ルートでドイツ車に出会うことなんてほとんど無いです。こういうところを走るならメルセデスなんて選ぶ人はいないでしょう。じゃあエボやWRXは多いのかというと、燃費が悪い高性能ターボは航続距離に問題があるようで、こちらもあまり見かけません。

  国産の中型の雄と言えばスバル・マツダ・ホンダでしょうか?旧型のレガシィやアコードは今でもよく走っていますが、最近のモデルはどんどん適正が低くなっている気がします。5ナンバーのレガシィやアコードに比べれば、現行の方がもちろん「乗れる」クルマなんでしょうが、逆に「走れなく」なっているようです。HVなんて山岳路を走ったら信号停止もないので燃費は最悪ですよ。

  結局日本のクルマ文化はクルマ自体が完全に目的化していて、あとはコミュニティだとかそういうレベルで終わってしまっているわけです。これでは「オワコン」と言われても仕方ないでしょう。地に足がついていないわけです。戦国武将が馬を実用的に育てる時代と、江戸時代の武士が体面と繕うために馬を育てる時代のどちらが馬が輝いた時代でしょうか?

  スバルが来年早々にも発売するという「レヴォーグ」は、久々に「乗れて」「走れる」クルマになっているようです。スバルがユーザーの声に素直に耳を傾けて作った傑作車と言ってもいいです。来年のCOTYはアクセラかスカイラインかと思ってましたが、どうやらレヴォーグがブッちぎりで複数の賞を受賞するのではないかと思います。



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