2014年4月15日火曜日

シボレー・カマロ 最新メカニズムを備えた「お買い得」スペシャリティカー

  「スペシャリティカー」とは普通車のプラットフォームを使いつつも、スポーツカー的なフォルムを狙って車高を低くしたりドアの枚数を2枚にしたりなどしたクルマのことです。現行の日本車で言うと日産スカイラインクーペが、そして今年新たにレクサスに追加される「RC」がこれに該当します。バブル期に日本メーカーは挙って開発し「スバル・アルシオーネ」「三菱GTO」「ホンダプレリュード」など伝説的な名車が続々生まれたそうですが、その後の景気後退とブームの終焉で2000年頃から次々と姿を消しました。

  それが2000年代後半からリバイバルの動きが再燃してきて、北米ではライフスタイルの多様化に合わせて再び需要が高まっているようです。世界最大の北米市場で売れるのだからということでやっとトヨタも重い腰をあげて、2ドアのクルマを再び作ることになったのは素直に嬉しいですし、業界全体にも影響を与えそうです。

  メルセデスやBMWは世界の頂点に立つプレミアムブランドとして、スペシャリティカーをずっと作り続けてきたわけですが、一定の顧客を抱えていることで逆にデザインの革新性に劣る部分があるように思います。それなりに売れてしまうクラウンではデザイン上の変化を起こしにくいのと同じ構造です。しかし再び市場が活性化してくれば、メルセデスやBMWもデザインの見直しを当然に迫られます。他のブランドが次々と撤退する2000年頃からメルセデスも生き残りをかけてCLSという今日の欧州の主流となった「4ドアクーペ」の先駆け(トヨタカリーナEDこそが原点と主張する人も多いですが!)を作りましたが、現在のメルセデスにも新たな「革新」が見られそうな予感があります。

  ただし欧州ブランドのスペシャリティカーはやたらと高価なモデルが多い!CLSなど中身はEクラスなのに、まるでSクラスですよ!とユーザーに誤認させるような価格設定ですから。その一方で米国ブランドのスペシャリティカーは「納得の価格で魅力も十分」といった印象です。代表的なモデルが「フォード・マスタング」と「シボレー・カマロ」の2台です。ちょっと信じられないかもしれませんが、どちらも本体価格500万円程度でV8エンジンを搭載しちゃっています。恐るべきコストパフォーマンス!

  2000年頃には売上不振でどちらも消滅したのですが、2000年代の終わりになって日本車やドイツ車のメカニズムを貪欲に吸収したグローバルモデルとして復活しました。北米スペシャリティカーの復活の狼煙を挙げたのはこの両ブランドではなく、ビッグ3のもう一角のクライスラーで、メルセデスとの統合によりEクラスのシャシーを使った「ダッジ・チャージャー」というモデルを作り、一時は日本にも正規輸入されていました。米国車サイズの豪快さと欧州車らしい洗練された走りは、苦境のブランドの中で熱く支持されました(いまでも継続して作られています)。

  それを見ていたフォードとGMがそれぞれ欧州部門のノウハウをフィードバックして作ったのが「新生マスタング」と「新生カマロ」。特にカマロは欧州で通用するようなマルチリンク(サスペンションの形式です)を配し、2009年の復活時には日本のジャーナリストにも大絶賛されました。そして今年登場する新型マスタングもカマロに追従してマルチリンクへと切り替えて登場します。

  スペシャリティカーが好まれる理由として、普通のクルマとの「差別化」があるわけですが、ドイツの高級車に匹敵する性能と、非日常を味わえるラグジュアリー感を極限まで追求するなら、レクサスやメルセデスの方がまだまだ先行しています。それでも米国ブランドも「リーズナブルな価格」を維持したまま、十分以上に楽しめるクルマへと進化しています。マツダが価格を抑えたまま内外装をブラッシュアップしているのに近いかもしれせん。マツダが日本でも世界でもシェアを伸ばしているように、マスタングやカマロもさらなるグルーバルでの活躍があるのではないかと思います。これなら欲しい!とクルマ離れしている人にも訴えかける商品力がありますね!


最新価格表(2014年3月25日現在)

<シボレー>
カマロLT・RS  455万円(V6NA[327ps]・6SAT)
カマロSS・RS  565万円(V8NA[405ps]・6SAT)←オススメ!
カマロ・コンバーチブル 530万円(V6NA[327ps]・6SAT)


<フォード>
マスタングV6クーペ・プレミアム 430万円(309ps・6SAT)
マスタングV8GTクーペ・プレミアム 500万円(426ps・6SAT)
マスタングV8GTコンバーチブル・プレミアム 570万円(426ps・6SAT)



リンク
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