2014年4月17日木曜日

ターボエンジンなんて日本に要らん!レヴォーグ レクサスNX

  多くの自動車好きに愛された名作漫画「イニシャルD」。この第12巻P88で「ターボを付け280ps出力アップ」したAE86レビンに乗る秋山渉のセリフ「ビンボーくさいターボチューンなんて相手にできないってわけか?」にはクルマの真理が表現されている。つまり「ターボは安物のクルマのためにある」ということだ。しかしそんな「当たり前」の話すら通じない意味不明なクルマ好きという「面倒くさい」人がいて、「日本にはターボなんて要らない!」と書くと文句を言ってくる。

  日本に輸入される欧州メーカー車にはかなりの割合でターボが使われるようになった。VWなんてターボ車しか無いと思っている人もいるようだけど、北米や欧州ではNA(ターボ無し)のモデルもたくさんある。なぜ日本に輸入されるモデルはターボ車ばかりなのだろうか?それすら疑問に思わず「日本メーカーはコスト増を嫌ってターボ化しない」みたいなクソな意見を述べるアホライターはゴロゴロいるのだから、一般のファンがめちゃくちゃな認識を持っていても仕方ないだろうけど・・・。

  そもそもターボ化がコスト増につながるという発想はどこから来るのだろうか? 例えばBMWは以前はNA中心のラインナップで2L(直4)、2.5L(直6)、3L(直6)の3種類のエンジンでグレード分けを行っていた(V8/V12もあったけど割愛)。現在ではボディが大型化し3シリーズのベースモデルでも1500kgを軽く突破するようになり、2L(直4)NA車は山岳地域が多い日本には適さないとして輸入が止められている。そして2.5L(直6)NA→2L(直4)ターボ(184ps)に、3L(直6)NA→2L(直4)ターボ(245ps)へと置き換えた。他のメーカーに関してもやっていることはほぼ同じだ。この置き換えのどこが「コスト増」なのか? どう考えてもメーカーの利益を押し上げる為、つまり「コスト削減」としか思えないのだが・・・。

  いまやBMWやメルセデスの6気筒モデルはかなりの高額グレードのみにしか使われなくなった。もしトヨタや日産が使っている6気筒のNAの方がコストが低いというのであれば、メルセデスやBMWの価格設定は説明が付かなくなる。 ターボエンジンで「CO2が大きく削減される」とか「燃費がかなり良くなる」というのも極めて限定的でしかない。実際にBMW2L/1.6Lターボの燃費の悪さは相当に深刻だ。欧州ではガソリンターボではなくディーゼルターボがCO2抑制に効果があるとして全体の50%という圧倒的シェアを得ている。しかしディーゼルターボは日本の基準をクリアするためには、排気の処理機構に多額のコストが掛かるため導入は限定的だ。ディーゼルならば「コスト増」で間違いないが。

  BMW、メルセデス、日産、マツダの4社が日本基準をクリアしてディーゼルターボ車を販売しているが、どうやら排気に含まれるPM2.5の削減にはまだまだ段階的なモラトリアム(技術的にすぐには難しい)が設定されているので、小さいお子様のいる家庭には適さないというのが一般的な発想だ。そしてガソリンターボ車もまたPM2.5を大量に排出していて(直噴ではないNAの日本車の50倍!)、将来的に規制されることが決まっている。2017年に施行される排出基準を考えて、マツダのスカイアクティブ(直噴NA)などは設計されているが、現行の欧州ガソリンターボ車は必ず何らかの刷新が行われるか廃止されるかの運命だ。そんな「余命」がほとんど無い既存のガソリンターボも当然ながら、小さいお子さんがいる家庭がもつべきクルマではない。なんでHVが世界一発達した日本で野蛮で非文明的なガソリンターボ車に乗る必要があるのか?

長くなってきたので続きはまたの機会に。

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