2014年5月9日金曜日

VWが日産よりも上等だと思っているのは日本人だけだ。

  中国市場で全体の約20%のシェアを握りトップを快走するVW。2位のヒュンダイは7%程度だから完全に独走態勢を築いています。中国人はVW車を決して高級なんて思っていなくて、中国メーカーでナンバー1の実力を誇る「第一汽車」グループのラインナップをみればそのことがよくわかります。中国で最初に作られたメーカーだけあって、「紅旗」というプレミアムブランドまで持っています。その名の通り共産党の幹部が乗る公用車を作ってきたメーカーです。

  中国でも共産党の寵愛のもと特別の地位に立ってきた「一汽」は、世界中の自動車メーカーから最高のクオリティを誇る車種をベース車として選定し、そのラインナップに加えています。「紅旗」ブランドは2台の日本車(マジェスタ、アテンザ)がベースとなっていて、大衆向けブランドではVW車がベースに使われています。最高のクオリティを持つとはいえ中国人の感覚でいうところの「安物メーカー」・・・それがVWの現実です。

  北米でも欧州でもだいたい「安物」というイメージは同じようなもので、どんな成熟市場でも100円ショップが流行するように、派手さはないけどリーズナブルで一定のニーズを満たしてくれるモノはある程度は受け入れられます。100円ショップが繁盛するコツは、100円では通常得られないような便益を、生産・流通の効率化(最適化)を高いレベルで行ってお客様に満足感を与えることです。VWの商売は日本以外の地域に関してはそれに近いと言えます。「100均の割にしっかり使える!」といった好印象はそれなりにあるだろうけど、決してトヨタや日産のような水準のクルマではないし、サービスも大きく劣るのはある程度は理解された上で購入されています。

  北米での「品質における顧客満足度」を調べればすぐにわかることですが、VWを下回る水準の日本メーカーなど存在しません。それなのに日本ではVW車は日本車よりもかなり割高な価格設定がされていて、「海外では100均」という認識がないまま購入してしまった日本人のユーザーは、ちょっと不具合があると「VWの対応はヒドい!」と怒り出したりするケースもあるようです。もっともVWに限らず、フィアット、ミニ、ルノー、プジョーなどの欧州の大衆ブランドはどれも本質的には「100均」なので、それを承知で壊れたら自分で直すくらいの気概がある人じゃないとオススメできない。まあ全く壊れない日本車に飽き飽きしてしまった上級車向けのブランドとも言えるかもしれませんが・・・。


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