2014年5月20日火曜日

BMW のベストバイってどれだろうか?

  この1年で日本でもっとも多くの車種を発売したのはどのメーカーか? モデル数ならわからないけど、総グレード数に関してはおそらくBMWじゃないかと思われます。日本での販売ではメルセデスとレクサスに対してやや遅れをとっていて、なかなか思うように結果が出ていないです。最近じゃ「オートクルーズコントロール」という長距離にはとても有り難いオプションを無料で付けますといったキャンペーンで増税後の停滞感を打ち破ろうと必死です。

  最近のBMWは日本メーカーが頑として作ろうとしないクーペを、なんとか日本で売ろうという姿勢が見られます。去年から投入された4シリーズと今年発売された2シリーズは、いずれも先代の3シリーズクーペと1シリーズクーペを引き継いだもので、名前が変わったからといってクルマのキャラクターが大きく変わったということもなく、巷では「値上げの為」という陰口すら叩かれていました。しかしフタを開けてみると特に大幅な値上げが行われた形跡もなく、もともとボッタクリに近い日本価格をこれ以上上げても拡販の見込みはないだろうという自覚がBMW側にもあるようです。

  実はBMWは下位モデルに共通で使われているプラットフォームを、順次交換しています。先代の3シリーズクーペ(E92)は熟成された「L2プラットフォーム」を使用していましたが、今回発売された4シリーズ(F32)は「L7プラットフォーム」を使っています。「L2」から「L7」に置き換えられた全てのモデルで「よりコンフォータブルな乗り味になった」と言われています。BMWは日本車と違って年次改良などが行われることもあり、同じモデルでも時期的な変化があったり、同時期のものでも個体差が大きかったりで、1台のE90系と1台のF30系に乗っただけでは決定的な事は言えないのですが、ブレーキやサスのハードさが軽減されて、全体的にトヨタのクラウンやマークXに近づいたという点は間違いないと思います。

  「L7」シャシーになったF30系3シリーズセダンは、その「没個性」な乗り味がどうも従来のBMWユーザーから不興を買ったようで、ここにきて慌てて改良を加えてきたようです。特に4シリーズは車高を思い切って下げる設計から、コーナーリング時のストローク量を抑え込む、いわゆる「フラットな乗り味」を意図的に作り出しているみたいです。軽量な直4エンジンでストロークを多く許容する設計ならば、もはやFRに拘る理由なんて特になくむしろデメリットが多い(うるさい&狭い)ので、トヨタは次期マークXを「直4」にすると同時に「FF化」すると一時期噂されていました。

  そんな矛盾した設計に陥っているF30系とは違って4シリーズにはFR車らしいフラット感が復活していて、買うならば多少は総額が高くても絶対に4シリーズかな?という気がします。重量のあるディーゼルを積むとしても、やはりフラット感が高い方がいいです(あのデリカシーが欠如したBMWディーゼルの設計には閉口しますが・・・)。まもなく4ドアのグランクーペも登場するようなので、これを500万円台の乗り出しで収まればヒットしそうな予感です。

  一方でBMWが新たなシーンを作りだそうとして売り出し中なのが2シリーズクーペです。4シリーズよりもかなりタイトで軽量なボディに同じパワートレーンを使っているので、たとえば4シリーズのベース車の420iの出力に不満を感じた場合に、より高出力な428iや435iを検討するわけですが、428iで100万円以上、435iで200万円以上も割高になってしまいます。ここで発想を転換してより軽量な220iを選ぶことで出力の不満はある程度は解消されます。そして約50万円のディスカウントになります。そしてさらにある「事実」に気がつきます。

  420iと220iは約50万円しか変わらないのに、435iとM235iは100万円も価格が違ってくるのです。こうなるととりあえずBMWのベストバイは「M235i」だなと誰もが思うでしょう。しかもM235iの直6ターボは高出力チューンがされていて326psが出る特別仕様で、435iの306psのものとは異なります。しかもトランクを開けると「グースネック」と呼ばれる大衆車向けのヒンジが使われている4シリーズに対して、2シリーズには高級車の定番である「メカヒンジ」が使われています。ちなみに4シリーズに追加される「グランクーペ」はハッチバックなので「メカヒンジ」になってます。

  ちょっと取っ散らかった内容になりましたが、結論としてはBMWらしい走りを求めるならば「M235i」がお買い得で、3人以上乗るラグジュアリーなクルーズカーならば「4シリーズグランクーペ」を待つのが得策でしょうか。また続報したいと思います。

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