シトロエンDS3 新開発3気筒NAも良いらしいが・・・

  BMWの新型モデルが連日のようにカーメディアに溢れていて、もはや発売の順序とかも全くごちゃごちゃで把握しきれません・・・。2シリーズ/4シリーズとほぼ同時に投入した「クーペ」も納車はまだこれからのようで、街中でも全く見かけませんから一体どれだけの存在感を放つかはまだまだわかりません。果たしてどの色が街の風景に溶け込むかもいまいち分らないのにオーダーする方々の心中はいかに?

  そもそも納車時期が1年も後だと、よくありがちなのが欧州車の年次変更によりクルマの仕様の変更が納車前後に発表されること。まさか納車されて来た2シリーズクーペが「FFで1.5L3気筒ターボ」になっていたりはしないでしょうけど、同じ価格で高性能版が納車直後にアナウンスされたりするとちょっとがっかりしてしまいます。そもそもエンジンの形式や出力など全く知らないままオーダーする人も多いのだとか。アウディTTを「ミッドシップ」(後方にエンジン搭載)と思っているオーナーもいるって話を聞いたことあります。

  シトロエンDS3もベースグレードのエンジンがデビュー以降に変更になりました。さすがにPSA(プジョー・シトロエン)の小型車に片っ端からBMWの1.6Lはいくらなんでもオーバースペックで効率が悪いと考えたようで、ベースグレードの「シック」は1.6L(122ps)→1.2L(82ps)に置き換わりました。さらに驚きなのは価格が3万円安くなっただけ!「え〜」って感じです。トヨタののヴィッツは1.5Lと1.3Lで価格が30万円も違うのに!

  もともとの1.6Lエンジンはターボ過給が前提で設計されていて、NA(ターボ無し)でも使うPSAにとってはやや旨味が少ないようです。そこでプジョー208やシトロエンC3/DS3といったBセグのベース車で一斉に「EB2」という1.2Lの3気筒NAへの載せ変えが行われました。もしエンジン変更を知らずに「BMWのNAエンジンに乗れる!」って思って買った人が実は3気筒のPSAエンジンだったと知ったらちょっとショック受けちゃいます。価格がほとんど変わってないから気がつかない場合も・・・。

  それでもこの代わりの「EB2」というエンジンが乗ったシトロエンC3(DS3の兄弟車)がとても良いハンドリングマシンに変貌したともっぱらの評判みたいです。その理由がエンジンの軽量化で、やはりどう考えてもBMWのエンジンはBセグ車には重すぎたようで、このエンジンの載せ変えで90kgもの減量に成功していて、わずかに82psでも十分に楽しい走りが実現しているとか・・・。そんな情報を某雑誌が突然盛んにリークし出したので、これは広告主向けのステマ記事なのかな? どんなエンジンが載っていようが、クルマ全体の魅力は抜群なので、初心者でも特にMTに乗りたい!という人には「シトロエンDS3」は良い選択肢だとは思いますが・・・。


シトロエンDS3最新価格表(2014年3月25日)

「DS3シック」247万円(本体)
    →PSAエンジン1.2L(82ps)/5SMT(2ペダル)のみ

「DS3スポーツシック」270万円(本体)
    →BMWエンジン1.6Lターボ(156ps)/6MT(3ペダル)のみ

 「DS3カブリオ・スポーツシック」311万円(本体)
 →BMWエンジン1.6Lターボ(156ps)/6MT(3ペダル)のみ/自動開閉式ルーフ




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