2014年3月31日月曜日

ボディ剛性・・・なんだか都合がいい言葉。

  雑誌に載ってるプロの評論にしろ、ネットに載ってるシロウトの評論にしろ、参考になるものもあれば全く的外れなものもあります。出来る事なら「的外れ」な評論は読みたくないので、そういうのがすぐに解る「バカ発見機」みたいなものがあればいいなと思う。あくまで私の指針に過ぎないけど、「ボディ剛性が高い」みたいな事をいってクルマの良し悪しを語っているものは、かなりの確率で「ダメな記事」だと思う。

  「ボディ剛性が高い」と書いてあると、なんだかスゴいクルマのように感じる。「剛性がクラスナンバー1」と言われると、なぜか圧倒的な性能を連想してしまう。しかし現実にそういうクルマは人々の支持が集められないことが多い。理由は明確で「クラストップ」=「バランスが悪い」から。「ボディ剛性」の価値なんて極論すれば「可変リアウイング」と同等くらいのものだ。400psを超えるくらいの出力を誇るクルマ、つまり1000万円以上の価格帯のクルマにしか意味を持たない言葉だ。これを一般のクルマにも押し並べて使っている評論記事はマヌケだと思う(私も以前は書いていたかもしれないけど、最近はそう思うようになったということです)。

  もし本当に「ボディ剛性」に確かな価値があって、それを追求することで理想のクルマが作れるならば、話は簡単なことでVWゴルフかそれ以下のサイズまでボディを小さくすることだ。世間では「ゴルフはCセグ(全長4.0~4.5m程度のクラス)なのに剛性がスゴい!」と言われていれけど、Cセグのアクセラやインプレッサよりもさらに一回り小さいサイズだからこそ、あの剛性が比較的楽に達成できていると言える。こんなのは小学生でもわかる理屈。

  サイズの大きなクルマに大きなエンジンを積んで、「車体剛性」を無理矢理上げたクルマなんてのは、例えるならば日産の救急車みたいなものだ。車重3500kg!日産の高級車に使われるVQ35DEというガソリンエンジンをトルク重視の235ps程度の出力に抑えて、必要な駆動力を確保している。大型車が「剛性」を高めていくと最終的には救急車になってしまう。もうお分かりだと思いますが「剛性」しか取り柄がないDセグ以上のクルマは、確かに魅力的だなと思ってしまうのですが、よく考えるとろくなものではないわけです。何事も最優先されるべきはバランスだと思うのです。

  自動車評論家はやたらと「物理」が苦手な人が多い。沢村慎太朗氏や福野礼一郎氏のように力学的解説を自信持ってやってしまう人もいるけど、それは少数派に過ぎない。もちろんそんなこと書かれても、ほとんどのクルマ好きには全く理解できないレベル(失礼だが・・・)。世の中には欧州車の「低速トルクは最高!」と言う言葉を真に受ける〇〇がたくさんおられる。どう考えても高齢者や女性が簡単に流れに沿って走れるように、ドライビングフィールをカットしたつまらないクルマにしか思えないのですが・・・。

  福野礼一郎という「悪人」はそんなクルマは自身では少しも良いと思っていないはずなのに、まるで「1250回転で最高出力が出ますよ!」と意図的に錯覚させて〇〇に迎合すらしている。その証拠に彼の著作を丹念に読むと・・・メルセデスの2Lターボエンジンを「最高!」と言ったり「論外!」といったり驚くべき二枚舌なのがよくわかる。当然に本音は「論外!」なはず。・・・これはもはや「モラルハザード」じゃないですか? まあどう捉えるかは皆さん次第ですけど。



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