2014年3月28日金曜日

スポーツカー以外にターボを付けるなんて〇〇!

  「ターボエンジン」とは、エンジンの排気を吸気側へ還流させて、機械的に吸気量を増やしエンジンの効率を上げるという仕掛け(ターボチャージャー/過給器)を持つエンジンのこと。最近では欧州では主流になっていると言われているけども、そもそも欧州ではEU全体で約50%がディーゼルターボ車。ガソリンターボのシェアなんて実はたいしたことはない。ドイツでも7000ユーロ程度のガソリンNA車(80ps程度)が良く売れている。VW(シュコダ含む)だってNAのラインナップをたくさん出している。当然ポロもゴルフもNA車がたくさんある。

  それなのになぜか日本の窓口(ディーラー)にはガソリンターボ車しか売られていないのです。その理由は正確には分かりませんが、製鉄会社が優秀で軽くて丈夫なクルマが作れる日本車に「走り」で対抗できるモデルとなると、自然とターボ車が選ばれるようです。VWゴルフは製造拠点の関係から搭載エンジンが選ばれていて、北米ではゴルフ7(現行モデル)になってからガソリン車のベースエンジンが2.5Lに変わりました。供給元はメキシコの工場です。その一方で日本で売られるゴルフ7はタイの工場の担当で、中国の工場と部品の供給が統一されており、作られるモデルは全て1.2Lターボと1.4Lターボのみです。

  よく自動車評論家の多くは日本メーカーはコストアップを嫌ってターボ化しない!といったことを書いていますが、それは根本的に間違っています。2LのNAエンジンをターボ化すれば当然にコストは上がりますが、欧州メーカーが行っている「ダウンサイジングターボ」とは、VWは2Lもしくは2.5LのNA(ターボ無し)エンジンと同等の「実用」出力が得られる1.4(1.2)Lターボを代用しているわけで、これは必ずしもNAユニットの方が低コストと断定することはできません。BMWの「2L直4ターボ」と「3L直6NA」とどちらがコストがかかると思いますか?

  それでも「CO2削減の為にターボ化を推進すべきだ!」という意見がこれまでまかり通ってきました。実はターボ化には様々なマイナス要因が加わるのですが、それでも「環境」を優先してきました。マイナスの一例を上げると、まずエンジンの耐用年数が確実に落ちます。下取り価格に大きく影響するだけでなく、エンジンの寿命が短いということはそれだけ「環境」に悪影響が出ます。さらに故障のリスクも上がりますターボチャージャーはエンジン関係でももっとも多い故障原因の一つです。さらに・・・まあたくさん有り過ぎて書ききれません。危険とかうるさいとか・・・。

  さらに最近新たに、欧州のガソリンターボ車は実は日本のNA車に比べて50倍のPM2.5を排出することがわかりました。去年の暮れに国立の研究所が公式に発表したことですから鵜呑みにはできませんが(親方日の丸の研究員なんて無責任極まりないヤツらだから)、小さなお子さんがいる家庭ではとりあえず避けた方がいいんじゃないでしょうか・・・。ちなみに日本の「直噴エンジン車(NA)」も10倍のPM2.5が出ているそうです。(VW1.2Lターボとマツダ1.3LNAが研究対象らしい)

  そもそもスポーツカーでもないクルマにターボを付けるなんてもともとナンセンスだと思ってました。雑誌等を見ると「わずか1500回転で最大トルクが発生」と書いてあったりしますが、とりあえず2L以上の日本車乗っていれば1500回転までいかなくても十分に流れに乗って発進できます。そして肝心の燃費がどれだけいいか?なんてほぼ確たる証拠はありません。乗り方を極めれば2LNAだろうが、1.4Lターボだろうがたいして変わりません。せいぜい回生ブレーキとアイドリングストップをフル活用して地道に燃費を伸ばしているだけです。 

  私がエンジンを作ったわけではないので偉そうなことは言えませんが、とりあえずいままで読んできた本の様々な説明で1つたりとも、一般車にターボを使うことの有用性が示せているものはありませんでした。ぜひ納得できる説明を、〇〇の一つ覚えのように「ターボ設定しろ!」と言っている国沢光宏氏や福野礼一郎氏ほか多数のライターの主張を雑誌等でお目にかかってみたいと心から切望しております。



↓こんな「欧州車礼賛」を書くなら、前書のところで「ダウンサイジングターボ」の有用性について説明しろ!と言いたい・・・内容は面白いけど。


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