2014年6月10日火曜日

レクサスCT を煽る ヴェゼル の貫禄。

  先日の埼玉県某所でのことです。ブラック塗装のレクサスCTとこれまたブラック塗装のホンダ・ヴェゼルが前後に並んで走っているのを見かけました。別に煽っているというほどではなかったかもしれませんが、2台の距離はやや近くて色の質感などを比べるには持ってこいの距離感でしたね。これまでレクサスの高品質を信じて疑ってこなかったですけども、メッキパーツの使い方からブラックの高級感まで、「ヴェゼルの圧勝」という印象を受けました。

  レクサスCTはHV専用車で、ヴェゼルも当初からHVモデルを前面に押し出していて、「トヨタVSホンダ」のHV戦争が思わぬところで再び勃発しているのですかね。知らない人の為に付け加えておくと、1997年にホンダとトヨタは相次いでHV量産モデルを発表し、お互いに相手を強く意識した「大人げない」宣伝合戦の末、資本力に勝るトヨタがプリウスの価格を改定し、捨て身の「ダンピング戦略」でホンダを突き放したという「流血の過去」が現在でも両陣営の間では燻っていて険悪だといわれています。

  さらに蛇足ですが、去年ホンダがフィットのFMC(フルモデルチェンジ)に合わせて、カタログ燃費ナンバー1を誇っていたトヨタ・アクアを超える新開発HVシステムを投入し、普通車市場で完全に独走状態だったアクアのシェアを減らすことに成功しました。そのフィットの派生モデルがコンパクトSUVモデルの「ヴェゼル」です。フィットよりもだいぶ割高に設定された価格にも関わらず、コンパクトSUVのブームと予想を上回るスタイリングがウケて、とうとう2014年4月のSUV販売ランキングでトップに踊りでました!消費税増税で同時期に発売されたハリアーやエクストレイルが台数を半分に落とすなか、ハスラーとともに販売を落とすことなく快走しています。

  最近の都市型SUVは「程よい高級感」が好評と言われていますが、プレミアムブランドのレクサスCTまで「喰って」しまう実力ですから、かなりの「本格派」といっていいと思います。一方レクサスの最低グレードモデルでレクサスユーザーからも「あれはレクサスではない!」みたいな差別的発言なども聞かれるレクサスCTですが、クルマとしての完成度は非常に高く、先代のGSやISといったコンセプトが十分に定まらない中途半端だったモデルよりも、親会社のトヨタのイメージをそのまま高級に仕立てたクルマとして世界的に評価は高いです。プリウスと同じパワートレインながら、足回りやアクセルのレスポンスなどプレミアムブランドに相応しい載り味にブラッシュアップしてあるので、300万円のプリウスに対して、400万円のCTという価格設定自体は妥当と言えます。

  またレクサスCTを次世代のスタンダードと捕えるライバルメーカーも多いみたいです。WCOTY2部門で「ファイナリスト」になったマツダ・アクセラもまたその1台で、トヨタから提供を受けたHVをさらに改良して、レクサスCTを超えるアクセルとブレーキのフィーリングを実現しています。ただしアクセラの場合は他のガソリンやディーゼルのモデルがとても評価が高いせいか、HVを選ぶ人の割合は30%程度に留まっていてまだまだ少ないので、マツダとしては今後販売に力を入れていくみたいなことが最近どっかの雑誌に書いてありました。デザインや内装も高級化するCセグハッチバックの最先端と言ってもいいほどにスタイリッシュな仕上がりなので、なんだか安っぽい1.5Lではなくハイブリッドを選んで優雅に乗りたい気もします。

  マツダディーラーの担当者も、レクサスCTよりも100万円安くてとりあえず互角以上の出来のアクセラHVには将来性を感じていたようですが、アクセラよりもさらにレクサスCTに対して執念を燃やしていたであろう、ホンダ・ヴェゼルもとても良いできですね。特に買うなら絶対に「ブラック」というくらいにコンセプトがよくまとまっています。アコードHVもそうですが、やたらとガンダムみたいな顔になっているホンダのフロントデザインを目立たなくさせる色が「ブラック」なのかな?という気がします。それにしても塗装が弱いと言われていたホンダが、レクサスを上回るような発色のクルマを作るようになってしまいました。それにしてもマツダを筆頭に日本メーカーの逃走技術の素晴らしさが、最近では良く感じられるようになりましたね・・・。


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