2019年6月24日月曜日

MAZDA3 は VWゴルフ に負けている!? 突きつけられた苦言・・・


MAZDAのエンジンは進化を拒んでいる!?
発売前は欧州のカーメディアもかなりの大騒ぎだったMAZDA3ですが、北米、欧州、日本と販売が始まってから、その評価に関してはどうも変調気味でデザインで期待させた分だけ実用性という視点で苦言が呈されつつあるようです。上の英メディアの比較レビューも、どうやらフォルクスワーゲンがカネを出して記事書かせている臭さがプンプンしますけども、欧州向けMAZDA3の2Lガソリン自然吸気&マイルドHVの出力はかなり低く120ps程度に抑えられているので、140psクラスのVWの1.5Lターボevo(日本未導入)と比較すれば、なんじゃこりゃ!?のレベルなのかもしれない。


マイルドHVはダメなの!?
メルセデスのガソリンエンジンは、ターボにマイルドHVを組み合わせるタイプのユニットが主流になりつつある。元々はフォルクスワーゲンが、1.4L直4にターボとスーパーチャージャーを両方搭載して、低速域ではスーパーチャージャーを、中速域ではターボを使い、過給器の効率を良くするために合理的かつ現実的でホンダみたいな取り組みをしていた。その後にルノー日産が、1.2Lの小型車ユニットで、ルノーが使う欧州向けは直4&ターボ、日産ノートの日本向けは直3&スーパーチャージャーを作り分けていた。直3化で1気筒あたりの排気量を増やし、エンジン負荷の強いスーパーチャージャーへの耐用性を高める狙いは、非凡な工学的な配慮が感じられてマニア心をくすぐる。ダウンサイジングの黎明期のエンジニアリングは期待に溢れていたはずだが・・・。


エンジニアリングの正義
1.2L直3と同等の1気筒当たり400ccのレベルを維持して直4化すると1.6Lになるが、ルノー日産の中型車向けユニットがちょうどこの設計になる。しかし1.6L級になると初動のトルクもベースの排気量でそこそこ稼げてしまうので、スーパーチャージャーを無理に組み込む必要がなくなる。よりスポーティさを売りにするスペシャルユニットを目指すのであればスーパーチャージャーなんだろうけど、1.6L以上のエンジンにはあまりメリットが見込めないらしい。とうとうジャガーもレスポンス自慢のスーパーチャージャーエンジン(V6とV8)を廃止する方向だそうだ・・・。


マツダの誤算!?
スーパーチャージャーを使った過給システムが頓挫した代わりに導入が始まったのが、メルセデスやマツダのマイルドHVなのだけど、英国メディアにはどうもその技術的な指向性は前向きには評価されなかったようだ。電動ターボはエンジンパワーを分割して充電するので、メインユニットの出力が抑えられてしまうので、いまいちスペック上では評価されづらい面がある。それに対してホンダ、フォードに合わせて(追従して)1.0Lと1.5Lのガソリンターボ二本立てに変えてきたフォルクスワーゲン。さらにルノー日産は1.3Lと1.6Lの、PSAは1.2Lと1.6Lの二本立てとなっている。他にもディーゼルが複数用意されているのだけど、そんな欧州市場に2L自然吸気&マイルドHVを持ち込んで従来のマツダの走りで勝負する!!と意気込んだ経営陣の鼻っ柱をポキっと折られた格好だ。


自然吸気は欧州ではそれほど歓迎されない!?
「自然吸気エンジンの魅力を欧州なら理解してくれるはず!!」というマツダの淡い期待は脆くも崩れたようだ。ターボが大好きな中国市場に引っ張られてターボエンジンを用意するメーカーは多い。エンジン開発者が頑としてダウンサイジングに抵抗したマツダの中国シェアはかなり危機的な状況に追い込まれつつある。中国に続いて欧州でも自然吸気の良さはあまり理解されないのか?!わかってくれるのは案外に日本市場だけの可能性もある。スーパーカーブランドで最も自然吸気にこだわっているランボルギーニの販売は、日本がよく伸びているらしい。もし欧州市場がそんなにセンシティブにエンジンフィールを気にするならば、ロータス、ポルシェ、フェラーリも安易な仕様変更はしなかったのかもしれない。


倒錯したレビュー
欧州メディアもある程度は「マツダの正義」については認めているようで、「エンスーにとってはVWターボよりもマツダ自然吸気だよね!!」という軽いメッセージこそ挟んでいるけども、それは同時にマツダのエンジニアリングが「時代遅れ」というニュアンスもありそうだ。そしていずれマツダも遅かれ早かれ小排気量ターボに「転ぶ」と予見しているのかもしれない。英国メディアにとっては英国で生産されているフォード、ホンダのユニットこそが世界の最先端であると考えるのも仕方のないことだし、マツダの2Lクラスの直4ガソリンユニットは、フォードのエコブースト化を拒否した頑迷なメーカーの「逃げ」のユニットだと解釈されちゃうよなー。


日本市場では自然吸気が有利!?
マツダに残された1.5L(110ps)、2.0L(150ps)、2.5L(188ps)のガソリン自然吸気エンジンは、日本市場のユーザーにとっては、決して尻尾を巻いて逃げ出す必要なんてないと思うし、それぞれの実燃費は16km/L、13km/L、10km/L前後に過ぎず、トヨタやホンダのハイブリッドや、日産e-POWERに対してはやや不利な部分はあるけども、欧州のガソリンターボが相手ならば特段に経済性で負けているとは思わない。1.2Lターボのゴルフのモード燃費は19.1km/Lで、マツダの1.5LのMAZDA3よりは1割程度数値は良いけども、ハイオクを使っての数値であることを考えれば実質的には同じだ。ストップ&ゴーが多い日本の都市部ではマツダの方が効率が良いだろう(人見さんはそう説明している)。


VWとマツダどっちが正しい!?
1.5Lターボに未来があると信じたフォードは解体が決まった。ホンダはターボだけでなくハイブリッドも開発していて、パワーユニットに関しては世界で最も柔軟性がある。さてフォードの二番煎じのユニットと、ディーゼル偽装で大きくやらかしてしまったフォルクスワーゲンを、日本や英国のカーメディアはいつまで「正義」とみなし続けるのだろうか!?フォードを追ったVWに対して、フォードのエコブースト化には未来がない!!として離脱を選択したマツダは、いよいよ社運をかけたスカイアクティブXを発売する。


5年後にどーなっていることやら・・・
2019年6月の段階で、英国メディアはフォルクスワーゲンを支持した。ターボ化でガソリンエンジンの未来が担保されるのであれば、日本メーカーがこぞって開発に取り組むだろうけど、かろうじて効果が確認できるのは、ホンダやフォードのように1.0Lターボで、2L自然吸気を、1.5Lターボで2.5L自然吸気を代替する「排気量2ランクダウン」でしか確実な効果は認められない。あと5年もすれば決着がつくのだろうか!?フォードは解散、ホンダは電動化・・・フォルクスワーゲンはどーなっているいるだろうか!?英国&日本のカーメディアが2019年の段階では完全にアホだったと証明される気がするのだが・・・。


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