2019年3月19日火曜日

ヴェゼル・ツーリング と スイフト・スポーツ から生まれる疑問




「欧州仕様」ってだけで惹かれちゃう人ですか!?

 日本メーカーが欧州で販売しているスペックのモデルを日本で発売している。日本と欧州では燃料への課税額も異なるし、道路環境も違うのでそれぞれにあったエンジン、ミッション、サスペンション、タイヤが選ばれていて、それに応じたボデー剛性の補強などもされている。国内向けトヨタが相手の日本市場と、現地のブランドが相手の欧州市場では、同じモデルでも別の乗り味が与えられて当然ってことらしい。



欧州仕様の方が安全性が高そうだな・・・

トヨタの欧州向けカローラスポーツ/ヤリス、HONDAヴェゼル・ツーリング、スズキのスイフト=スポーツはそれぞれ国内向けモデルとは車体の寸法から違ったりする。スイフトが「3840✖️1695✖️1500mm」の5ナンバー枠なのに対して、スイフトスポーツは「3890✖️1735✖️1500mm」の3ナンバー枠。これだけ違うとはっきりと印象が変わる。欧州では側面衝突の基準が厳格化され、これまでIIHSなどの保険向けテストで低スコアを連発していたメーカーは一気に横幅が拡大した。スズキだけでなく、トヨタ、プジョー、シトロエン、ボルボ、メルセデス、BMW、アルファロメオといった「ヤンチャ」なメーカーの新型車はことごとく「デブ仕様」になった。



MAZDAがNCAPでトップを獲るわけ

トヨタのヴィッツと欧州仕様を使ったヴィッツGRMNも同様にサイズが異なる。トヨタ、スズキを買う人は「これが現実」だと受け入れなければいけない。それほどデブ化はなかったHONDAヴェゼルも日本仕様は「4330✖️1770✖️1605mm」に対して、新たに追加された欧州仕様のツーリングは4340✖️1790✖️1605となっていて、HONDAお前もか!?とちょっと信頼を裏切られた気分。まあ現地生産が基本の小型車だから仕方がない。日欧同性能が欲しいなら、日本生産でどちらの市場も賄っているMAZDA、スバル、レクサス、日産(上三川)を買えばいいだけの話だ。どちらにせよ日本向けは中身をスッカスカにしてくる某ドイツブランドよりはずっとマシではあるけどさ・・・。


Bセグで稼ぐ方法!?

メーカーの営利・生産上の都合をさりげなく日本市場のユーザーにリークして、400万円のGRMNヴィッツや300万円のヴェゼルツーリングを買わせよう!!という小型車のハイパフォーマンス化ビジネス。とりあえず上手くいくはずもないのだけども、トヨタ、日産、ホンダ、VWによる「突破口」探しが続く(不毛だと思うけどね)。ベース車のメインターゲットの市場がどこなのか!?わかる人ならばまずは近づかないだろし・・・。


クルマはプラットフォームでほぼ決まる

クルマの設計には「断絶」するソーンが存在する。どの量販メーカーにも言えることだけど、主に日本で使っているプラットフォームは、軽自動車用、Bセグ用、Cセグ用、上級モデル用の4種類に分けられる。ジムニー、ロードスター、パジェロ、ランクルなどはこのカテゴリーには入らない特殊設計シャシーを使っている。例えばMAZDAは第五世代(2012年より前)では「Bセグ」「Cセグ」「上級車」の3シャシーを使い、「Bセグ」(デミオ)だと前ストラット、後トーションビーム、「Cセグ」(アクセラ)だと前ストラット、後マルチリンク、「上級車」(アテンザ)だと前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンクと細かく使い分けていた。


いいクルマを作るブランドはどこに!?

これが第六世代(2012〜2018)になると、上級車は廃止され、「Bセグ」(デミオ、CX-3)と「Cセグ」(アクセラ、アテンざ、CX-5)の2つに絞られた。さらに第七世代(2019〜)は「Cセグ」と「上級車」の2つに変わるらしい。極めて設計には保守的なMAZDAですら、これだけ方針がブレるのだから今の自動車業界は恐ろしいことになっている。「いいクルマ」なんてそう簡単には生まれてくる環境ではないのかもしれない。



言っちゃいけないことかもしれないが・・・

MAZDAはいよいよ「Bセグ」の廃止を示唆している。先代のデミオでWCOTYを獲得しているだけあって簡単な決定ではないと思うけども、結論を言ってしまうとMAZDAが目指すクルマ作りは「Bセグ」のコスト感覚では全然無理なのだと思われる。年間に1000万台くらい販売する巨大グループの関心は、本来情熱を捧げるべきである高級車ではなくインド市場向けモデルの開発へと突き進んでいる。現在のインドトップシェアはスズキ(マルチスズキ)だけども、陥落は時間の問題だ。VW、フィアットクライスラー、日産(ダットサン)、トヨタ(ダイハツプロドア)はいわゆる「3Kカー」をすでに開発済み(日本で販売を開始したメーカーもある)。


安物ブランドはこれだ!!

3000ユーロ(40〜50万円)で十分に使えて売れるクルマを作る勝負をしている市場は、MAZDA、スバルにはまず参入できない。工場を建てるメリットもないし、現地工場に委託することも難しい。しかしインドにもASEAN地域にも少なからず200万円以上のプレミアムゾーンが目立ってきているらしい。目立つということはすでにそこで商売して結果を出しているブランドが存在するってことなんだけども、日本車率90%以上のASEAN地域にはすでにメルセデス、BMWの生産委託工場がびっしりと存在する。なろほど・・・どちらもブランド200万台越えするわけだ。



メルセデスとBMWの仕上がりが悪い理由!?

メルセデスは先代Eクラスからすでに中国、メキシコに加えてマレーシア、インドネシア、タイ、エジプト、トルコ、インドでの現地生産が行われていたけど、BMWもそれに追従して5シリーズの生産がドイツ&南アフリカの「南北・左右ハンドル」別の2分割と中国(合弁)の3地点から、一気にロシア、エジプト、インドネシア、マレーシア、タイへと拡大している。とりあえずスピード重視の設計だからか、新型Aクラスなんてさ、あのミッションの水準では日本で売るのは無理じゃねーの!?ってくらいにダメダメだ。昨年カーメディアにフルボッコにされていたVWポロよりもAクラスの方が批判されるべきだ。ここだけの話だけど、あれ買う人に、クルマについて何も言われたくはない・・・。



日本で売るべきではないブランド達・・・

今までアメリカばっかり見て商売していたメーカーが大挙してインドを目指し始め、高級車ブランドとして通っていたメーカーが、他社の汎用シャシーを手に入れて中国&ASEAN地域で急成長を遂げている。日本でクルマ好きをやっている限りでは、これらはもう全部が無視でいいんじゃねーの!?近づくだけで「クルマわかってないヤツ」のレッテルが貼られてしまう。



スズキの30年(新興国での歩み)

冷戦終結直後からハンガリーとインドで勝負すると決めていたスズキの30年に及ぶ「スペシャル小型車」ブランドとしての歩みには敬意を持つべきだ。メルセデスAクラスとは全然別次元にスムーズなミッション。AMT、トルコンAT、CVT全部まとも。そして200万円を超えない範囲で設定されるスイスポ。これはもう他のブランドのユーザーがとやかく言うべきではない。スズキとファンの「信頼関係」が幸せなものであるってことだ。


クルマを選ぶのに知性が求められる時代だ・・・

ガチャガチャを市場を変えてサバイバルしている銭ゲバブランドは、新しい市場に合ったクルマを熟成させて新しいファンを作っていくかもしれないが、まだまだ現段階では「いいクルマ」とか「イマイチなクルマ」とか語るレベルではない・・・しばらくは「無視」すべきだ。



「スイフト・スポーツ 『感動ハンドリング』の押し売り」






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