スポーツカー が「売り手市場」な現実

 

ユーザーは支配されたい!?
ポルシェ911の新型となる992型が登場し、トヨタとBMWが共同でスープラ/Z4を完成させた。メーカーもなかなか生産枠を確保できないようで、ユーザーは希望のグレードが必ずしも手に入らないという独特の「売り手市場」。スポーツカーだけどマニュアルミッションモデルは日本には入ってきません!!みたいな「塩対応」がさらなる購入希望者を呼ぶらしい。


ファンクラブ
スープラもなかなかの加熱ぶりだそうで、2019モデルの直6はもう完売しているらしい。世間一般では禁止されている「転売」市場に流れるのだろうか!?「ゴルフ会員権」ならぬ、「スポーツカー優先購入権」みたいな投機商品まで登場しそうだ。スポーツカー開発にはそれなりにリスクが伴うのだから、ブランド独自に優先販売の公式ファンクラブを作って忠誠心溢れるユーザーを囲い込むくらいやっても批判されないだろう。「ポルシェ」「ロータス」「HONDA」「GR」などコアユーザーを集める「売り手市場」ブランドがこぞって始めれば、ロータリー復活で仲間入りできそうな「MAZDA」も真似する!?メーカーが小手先の販売戦略を仕掛けてくるのも癪だけども、いつでも好きなモデルが買えるというのもつまらない。光岡ロックスターみたいな限定販売でいいのかもしれない。



健全な販売環境は・・・
スポーツカーが売れていたのは20年以上も前の話だし、今時にスポーツカーを購入する意義は少々分かりづらい。ちょっと興味はあるけど、実際に手をだすにはあまりにもハードルが高い。もはやスポーツカーユーザーはある種の「哲学」を語りそうなオーラがある。ごくごく平均的なカーライフ(サーキットなどにはいかない)にスポーツカーの居場所を作れる人が減っているから、メーカーも「怪しい」売り方をしたがるわけだ・・・。


スポーツカーとは!?
実際のユーザーにスポーツカーの魅力について訊いてみると、ほぼ反射的に「オーバースペックを楽しむ」と返ってくる。要するに強い酒しか受け付けなくなっているカラダなんだってさ。哲学でもなんでもなく「症状」じゃねーか。スポーツカーは「濃いめのハイボール」みたいなもんか!?あれは確かに中毒症状の自覚がある。おそらくパワーウエイトレシオの話なんだろうけど、それならば300psクラスのスバルでいいじゃねーか!? あるいはステアリングやフロントサス周りから感じる独特の剛性感がたまらないという人は、BMWやマツダのユーザーと同じだ。必ずしもピュアスポーツに限った話ではない。


特別な人生を作る(作れる)時代
「エモーショナルな人生を創る」ってのもある。そーだよね様々なスポーツカーに乗ってみたいと思うのは、それぞれが濃いエクスペリエンスを持っているだろうことは予想はつく。21世紀に生き残る優秀な自動車メーカーがプライドを賭けて作り上げるスポーツカーがつまらないクルマなはずがない。でもさー・・・いうまでもないけど、アルファードでエモーショナルな時間を過ごしている人も多いわけで、スポーツカーの専売特許ではなくなっている。


現代人の価値観
「運転の時間とは何なのか?」個人の感性の問題も多分にあるけど、残りの人生の中でクルマを運転する時間はどれくらいあるだろうか!?ある程度までは好きなクルマが自由に買えるという幸せな状況が今後もずっと続くとも限らない。将来のステップアップを夢見て我慢するなんて悠長な楽観論は人生の浪費であることは認めざるを得ない。どう生きるか!?身につけるもののこだわりや、エステ、ジムといったボディメンテナンスは、豊かな人生には必要な養分。


伝統は消えない
どれだけ質の高い時間を過ごすか!?仕事の時間やスキルを上げる時間以外で、高級な酒を飲む、海外旅行、仏像鑑賞、陶芸・・・色々あるけど、スポーツカードライブはこれからも理想的アクティビティとして無くならないだろう。人間の行動は内面的にも外交的にもこれからさらに「峻別」されていく。「スポーツカードライブ」と「大麻」のどちらが社会にとって有害か!?の判断基準は色々あるだろうけども、鎌倉時代の武士が馬を大切にした伝統も、カンナビノイドの2000年以上に渡る歴史も否定はできない。


「CASE」なんてクソだ!!
「物理の勉強」 イ◯シャルDに影響を受け過ぎ!? 最近のクルマは「CASE」だかなんだか知らないけども、ドライバーに「物理」を感じさせない方向に突き進んでいる。人類は「物理」に意識を集中させることによって文明を発展させてきた。ダンプカーでも軽バンでも物理の勉強はできるけども、スポーツカーのタイヤのグリップと男女の・・・は、日常生活で最もエクスタシーを感じる瞬間だと思う。その興奮を封印して生きることは人間の摂理に合わない・・・随分と説得力があるなー。


究極の理由
「小さいクルマが好きなんだ・・・」小さいクルマは色々幸せなことが多いけど、フィアット500やスズキイグニスに乗りたいがどーしても気になる人のために、アバルトやスイスポが存在する。余計な気分を抱え込まずに、好きなだけ「小さい」クルマに乗りたいならば、スポーツカーを選べばいい。案外これがスポーツカーへ熱い想いを抱く人の原動力なんじゃないかと思う。以上の理由でストイックな生活を定義するインテリ層がスポーツカー市場と親和性が高いのは当たり前のことであり、良質なスポーツカーは良質なユーザーを集めてブランドの発展に大きく貢献するだろう・・・。






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