新型シビック のように『走れる』モデル。

  ホンダが7月にシビックを正式発表するようですが、どうやら狙いは単純で『走れる』モデルを作ることだけみたいです。スポーツカーを除く乗用車の中で、C/Dセグメントのセダン、ハッチバック、ワゴン、クーペは、日本市場において、日本車も輸入車もほぼ例外なく走りに主眼を置いて開発されていて、それをセールスポイントにしているのですが、ホンダに言わせれば『全部まとめてやっつけてやる!!』ってことみたいです。

  さてさて既存モデルってそんな腰抜けばかりでしたっけ!?シビックごときには負けねーぞ!!というスパルタンなモデルくらいあるはず。対峙するであろうモデルを順番に見ていくと・・・。

①トヨタ・オーリス・・・ドイツで人気。欧州市場ではシビックに近い存在ですが、どちらも主力エンジンはディーゼルとHV。日本に導入されている共通ユニットは、マイナーなガソリンターボのみ、1.2Lターボでゴルフに合わせたオーリスと、1.5LターボでアウディA3をターゲットにしたシビック。現段階ではシビックの方が『走れる』モデル!?

②トヨタ・マークX・・・2009年デビューでエンジンやシャシーはさらに昔に遡る。旧世代すぎるゆえに、ホンダもマークしづらかったかも。価格&スペックでシビックに対抗する有力な1台。ですが思わぬ弱点があって、それは・・・FRであること。同じ車重&スペックで比べるとどーしてもFFの方が刺激的。トヨタ86のデビュー時にはこのFRの特性を打ち破るようなトリッキーな味付けを行なっていたが、2015年以降は大人しくなってしまった。

③日産シルフィ・・・北米ではシビックに対抗して1.4Lターボ(188ps)。NISMO版も登場して、北米や東南アジアで『コンプリートカー』市場の活性化を狙っているらしい。そのイケイケなグレードが入ってくれば、ホンダも青ざめるだろうけど、日本に展開されている1.8L自然吸気(140ps)ではシビックの敵ではない。

④日産スカイライン・・・最廉価グレードの2Lターボでも、シビックtypeRと価格が同じくらいなので、シビックのベースモデルと比べるにはちょっと難がある。さらに211psのメルセデスエンジンでは、シビックの水準の走りにはならない。やはり北米で売っているVR30DITという3LのV6ターボ(300ps/400ps)を持ち込まないとスポーティ面では評価しづらい。

⑤マツダ・アクセラ・・・北米でシビックに挑むマツダの主力モデル。シビックの1.5Lターボ(178ps)に対抗するため、北米専用で2.5L自然吸気(188ps)のグレード『GT』を用意している。シビックの人気次第ではマツダも動くか!?

⑥マツダ・アテンザ・・・シビックが同じ価格帯になるようです。『マツダのフラッグシップぐらい喰える』と完全に舐められている!?こちらも北米向けにアップデートしたハイスペック版が開発中で、日本で売っている2.2Lディーゼルではなくて、新開発の2.5Lターボの高回転版を作るのではないか!?と予測されています。マツダが以前採用していた2.3Lターボはフォードの手によって熟成され、いよいよ400psまで到達していますが、排気量から考えて同水準のものが作れるはず。ただし現行の日本向けモデルではスポーティとは言い難い。

⑦スバル・インプレッサ・・・新型プラットフォームが採用されていて、今後はこのシャシーを使って世界の頂点を極めるスポーティなモデルを作るんでしょうけど、まだ自然吸気エンジン搭載です。NAエンジンゆえにCVTのマッチングやハンドリングなどの操作系はまとめ易いはずなのに、某ライターによるとシビックに負けてるという評価だそうです。エーーー低重心の水平対抗なのに負けちゃうのか!?

⑧スバル・レヴォーグ・・・シビックの北米デビューと同時期にデビューも、当初は日本専売で出す異例の戦略を採って直接対決を回避。FFとAWDの違いこそあれども、『ダウンサイジング』という欧州発のグローバルなトレンドに同時に反応したスバルとホンダ。セダン/ハッチの王者シビックと、革新のワゴン・レヴォーグ。どちらもドイツ車を引き摺り下ろして『未来』を切り開いた英雄的モデル。だけどシビアにスポーティ度でジャッジするならシビックになるのかなー。

  一気に輸入モデルも列挙しようと思いましたが、すでに8台出てきてお腹いっぱいです。シルフィやアクセラのように北米でシビックのように、大胆なグレードを展開しているモデルもあって、とりあえずホンダが最初に北米のトレンドを日本に入れてみよう!!と仕掛けているんだということは感じていただけたんじゃないかと思います。

  とりあえずシビックの投入によって、日本で売られているモデルがどれだけ『去勢』された軟弱モデルであるかが白日の元にさらされます。『所有したいと思うクルマ』の大前提は、やはり魅力的な運動性能です。その部分を無視して、どの地域で供給される部品でも組み立て可能な『汎用モデル』に適当なデザインを被せて売ろうとしてきた、2000年以降の日本車とドイツ車。マツダもBMWもすっかり丸くなったなー。こんなクルマに400万円も払いたくないわ。

  そんな自動車業界への不審感を真っ先に打破したのが、まだまだ経済成長が止まらない北米市場です。ここではごまかしは効かない!!まだまだ高齢化もこれからですから、若者ユーザーに真剣に向き合わないといけない。三菱だってランエボを供給し続けています。そしてその取り組みでライバルに勝利したのが『シビック』!!北米COTYも獲りました!! C/Dセグにおける『北米のトレンド』をそのまま日本に移植されれば、クルマに興味を失っていた日本のユーザーも再びこのジャンルへと戻ってくるんじゃないか!? ホンダの経営陣の狙いも案外そんなところにあるんじゃないかと思う次第です。

シビックは絶対に売れない!!売れたら丸坊主になる!!とかつまんねーこと言っているO沢KジやK沢M宏はもう引退してくれよ!!
輸入車編は『もっと過激』に次回に展開したいと思います。


   

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福野礼一郎 新車インプレ2017

コメント

  1. ついでに清水草一も消えてほしいですね。
    MJブロンディとか調子に乗ってる。
    とっとと荼毘に付されてほしいですね。
    雉沢蜜宏の国賊野郎とか万死に値する。

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    1. まあまあ、相手は『芸人』、
      完全に茶番を見抜いている人も多くなりましたし・・・。
      『芸人』に感化されてアホなコメントしてくる輸入車ユーザーも、
      VWの失墜以来少なくなりました。
      BMW派のヤバい人はたまにやってきますけどね。

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