2017年6月28日水曜日

複数の日本メーカーが新型スポーツカーを作る!!と吹かしている件

  『スポーツカー作ります!!』宣言が日本メーカーの間でちょっとしたブームになっているみたいです。今年に入ってからマツダから『RX8の後継スポーツカーの市販を決めた!!』というニュースが流れると、今度は三菱から『ランエボ復活を検討』との報道が流れ、さらにホンダが『S2000をFRで復活!?』というこれまた凄いネタが・・・。とりあえず何でも言っておけばファンは大喜びだと思ってるようですが、3台とも300psオーバーの高性能化が確実なので、どう見積もっても500〜600万円くらいになりますから、下手に刺激すると逆効果ってこともありうるんじゃないでしょうか!?

  日本車も随分高くなりましてミニバンでもSUVでも700万円とかいう異常な価格がついてはいますけど、やはり500万円と言ったら高級車の代名詞であるトヨタ・クラウンの上級モデルに手が届く贅沢な価格帯です。これと同等かそれ以上の価格を出して2シーターのちっぽけなスポーツカーを買って一人で楽しむために買うってのは、よっぽど家族に背を向けてダンディズムに埋没する『勘違いなオッサン』じゃないですか!? 家族のために高級ミニバン/SUV/セダンを買うために500万円なら素直に拠出できますけど、スポーツカー買うか!?正直言って300万円〜で買える86やロードスターでも少々心苦しいです。

  そんな『小市民』はスバルの300ps4ドアにでも乗ってればいいじゃん。まあそうですよね・・・。けど敢えて主張させてもらうと、『なんか売れそうだから作ってみました!!』みたいな即席スポーツカーなんてテンション下がるわ・・・。マツダの新型スポーツカーは、ロードスターの二番煎じ。最初からより高性能なスポーツカーを発売するアイディアが十分にあったならば、NDロードスターに空飛びそうなグレードを用意すべきだったわけです。このタイミングでの登場には、どうも周囲をキョロキョロみて決めました!!という匂いがプンプンする。そんな『シェフの気まぐれサラダ』が美味しかった試しがないって!!スポーツカーの高級志向が本格化してるなー・・・よし!!コストは徹底して内装に使おう!!となるんでしょうね。そんな『邪念たっぷりの企画』が前提なんでしょうけども、実際に市販モデルでは、その下心をどれだけ隠し通せるのか!?これは一つマツダのお手並み拝見です。(東洋最強のスポーツメーカーだろーが!!プライドを見せろ!!)

  三菱は2015年にランエボXの『ファイナルエディション』を発売して、景気よく完売させました。おそらく買った人の誰もが『下取りで得する!!」という判断で動いたと思いますが、実はエボXはボデーが違う(デカイ)!!エンジンが違う(4G63じゃない)!!という低評価される難点があります。それでも現在のところはネームバリューで目論見通りとなっていて、下取り価格はそれなりの高値で推移しているようですが、こんなに早いタイミングでの『復活』宣言となっては心中穏やかではないはす。三菱に敬意を持ってそのファイナルに餞別を捧げた心あるクルマ好きな人々から『集団訴訟』を起こされそうな詐欺的案件です。

  ウィキペディアで見ても2014年末で一旦生産中止になって、翌年に限定のファイナルエディションが企画され完売。しかし生産終了とは書いてない!!そうです今も水島(岡山)で密かに作ってコソコソとアメリカに輸出しています。日本で復活の検討!!とか言ってますが、おそらく決断すれば一両日中にも右ハンドルの生産再開なんてできるんじゃないの!?復活するも何もどのメーカーよりも早く市場投入可能なポジションです。ネットの報道に色めきだったコメント欄には、『まずはランサーの復活からですね!!』とか書いてありますけど、アメリカでもドイツでも三菱の代名詞といえば、今も4ドアの『ランサー』!!もちろん絶賛発売中。しかも現地生産は終了していて現在は全量が水島生産!!

  ホンダにしても、果たして新型S2000がどのような形式(FR?MR?)かわかりませんけども、NSX、S660、シビックtypeRというニッチを狙ったモデルを3発打ち上げて、何で世界最強のホンダが『ボリュームゾーン』を狙わないのか!?という事にやっと気がついた?ターボでFRで2ペダルも用意して世界中のエロオヤジに売りさばきましょう!!先代S2000には敬意を持ってます。とにかくホンダの知見を見せつける!!以外に粗悪なドイツ製ロードスターに決定的な差を見せつけたことは快挙です。

  スポーツカーの市場なんて微々たるものです。せっかく赤字ズブズブもしくは赤字転落一歩手前のロータスやポルシェが600万円で、バスタブ設計のミッドシップを頑張って売っているのに、そこに『気まぐれな』日本メーカーが大挙して乗り込んでいく意義はあるのか!?何だろう・・・市場が瞬く間にクラッシュするのが浮かびますよ。

  マツダ、三菱、ホンダともにやや高めに価格を設定するインセンティブがあります。いずれも国内の製造ラインは限られていて、輸出すればいくらでも売れる状況ですから、トヨタ86みたいに発売直後から月に3000台程度もコンスタントに売れちゃうと逆に困るんでしょうね。月に300台、年間3000台程度を、エアコンプレッサーを張り巡らした旧式遊休ラインをゆっくり動かして少数精鋭の熟練工で組み上げることを条件に、労使面での配慮があるのかもしれません。また現場の製造技術を高く保つための全社的な研修の一環として企画されているのかもしれません。

  自動車メーカーの仕事はかなり変節しています。今ではすっかり①資金を調達して②クルマを売ること。エンジン基幹部品をボッシュ(ドイツの名門サプライヤー)などから調達し、それを車種ごとにパフォーマンスを調整する地道な作業をリカルド(イギリスのエンジンコンサル)に外注し、鉄鋼メーカーから剛性と衝突安全性に関するボデー提案を受け採択を判断し、市販モデルが完成したら、オートメーション化された工場で量産するだけ。部品の供給などの単純作業は人材派遣会社に外注。組み立て作業自体も関東自動車、日野自動車、八千代工業、パジェロ製造などの事業所に委託しているので、トヨタ、ホンダ、三菱の仕事って極めて限定的じゃね!?という気もします。アメリカや中国の政府対策が一番の花形になりつつある!?

  トヨタ、ホンダ、三菱、日産などの商標は、巨大な自動車産業が固まったコングロマリットに付けられた『ビジネスマーク』でしかないですけども、そんな組織がビジネスライクに作るスポーツカーに萌えるか!?って話です。スポーツカーはスポーツカー屋に任せておけばいいんじゃないの!?ルノーみたいにアルピーヌのファクトリーを復活させて、そこにエンジンやら基幹部品を供給するくらいの『後方支援』がちょうどいいんじゃないかと・・・。



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