2014年1月4日土曜日

ユーロNCAPにやや疑問。「安全なクルマ」のイメージと現実

  クルマ選びのファクターの中で「受動安全」というのは、大抵の人が重視する項目になっていると思います。多くのユーザーは衝突安全基準を第三者機関のテストである程度は知ることができますが、なぜかこれらのテストは全ての発売車種が対象になることはないです。それでももし我が子のチャイルドシートを設置するクルマを選ぶならば、それに適合したテストを行っている「ユーロNCAP」をある程度は参考にするといいでしょう。残念ながら日本車の主軸車種を中心にテストを順次行うと公言している日本の「J-NCAP」には後席チャイルドのテストが無いのです。

  ユーロNCAPの結果を見るとまあテストに堂々出てくるモデル達だけあってどれも数字が立派なものが多いです。しかし中にはジャガーXFのようにイメージではとても頑丈そうでも、実際には日本のコンパクトカー以下の水準のものもあったりします。さらにこれに出てこない「チキン車種」もたくさんあり、その中にも「地雷」もたくさんあるかもしれません。アウディなどはゴルフ互換モデルしかNCAPに登場していないほどです。新型マツダアテンザも5つ星ではありますが、よく見るとチャイルドシートにとって良いクルマとは言えません。メルセデスCLAなどはアテンザよりもさらにずっと低い水準に過ぎないです。そしてBMWi3はブランドの恥辱と言える4つ星に留まってしまいました・・・。

  最新のデータではマツダアクセラと日産インフィニティQ50が発表されています。どちらももちろん最上級の5つ星ですが、数値面ではアクセラの方がハッキリと上回っています。子供を載せるならインフィニティQ50よりもアクセラだと素人なら判断してしまうくらいハッキリした結果と言えるかもしれません。しかしこのテストは一定速度のクルマを壁に衝突させた結果を数字にまとめたものに過ぎません。壁にぶつかるケースなんてそもそも自爆するか追突されて前に押し出される場合のどちらかに過ぎないわけです。どちらも細心の注意を払っておけばかなりの確率で回避・軽減できる事故ですよね。

  実際に道路を走っていて怖いのは正面や側面からの他車との衝突です。対面通行の高速道路で対向車が突っ込んできたら、もはや回避できない状況になってしまいます。そういう時にどれだけクルマの安全性で生命が守られるかが本当に知りたいデータだと思うのです。ユーロNCAPの壁に突っ込むテストは、定速のため各車に与えられているエネルギーは質量によってことなります。この結果、比較的軽量でプラットフォームもしっかりしている中型車特にCセグの数字が異様に高くなる傾向にあります。実際にアクセラだけでなくVWゴルフもレクサスCTもそれぞれブランドの最高水準を叩き出しているわけです。

  けれどもアクセラとインフィニティQ50が正面衝突したらどうなるでしょうか? 約400kg車重が多いインフィニティQ50はアクセラを軽く弾き飛ばしてしまうでしょう。よって車重があるジャガーXFのオーナーは壁にさえ突っ込まなければ、もっと安心してもいいのかも知れません。一方で軽量にも関わらず数字が悪い日産キューブは、どうやらこの結果のせいで欧州では全く相手にされていないようです。そしてこんなクルマに平気な顔して子供を載せている親はちょっと困った人々だと思います。なぜ無関心でいられるの? セレナ、ステップワゴン、ボクシィもちろんアルファードやエスティマだってテストを受けてすらいないので、キューブよりもヒドいクルマかもしれませんから、キューブのドライバーだけというわけではありませんが。

  キューブクラスの日本車のドアの軽さを考えるとまあテスト結果と「推測」がかなり妥当なものであると感じます。ちなみに欧州で売られているVWのミニバン「T5」はキューブよりもさらに酷い結果になっているので、キューブを買わないドイツ人は賢いという指摘も少々的外れなんですが・・・。また安全については続報したいと思います。



  

2 件のコメント:

  1. 今重要とされているのは正面よりもオフセット衝突ですよ
    正面よりもオフセットの方がAピラーに頭をぶつけるなど危険であり、かつ現実的に必要な衝突実験です。

    正面で良い評価を出す方が、オフセットよりも簡単ですが
    ここ5年くらいでオフセットが注目されはじめました。

    他、側面衝突について、NCAPのサイトで新しい車種のPDFをご覧になればちゃんと試験が行われていることがわかります。

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  2. 酷い文章で恐縮ですが、
    言いたいことは、このテスト結果は車重があるクルマは不利じゃね?ってことです。
    オフセットで最も良い結果を出しているのは、
    どういう種類のクルマなのかわかってるなら、
    記事の意味がよく理解していただけると思いますが・・・。

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