2017年10月21日土曜日

『いいクルマ』とはなんだ? その5(1位、2位)

いよいよ1位、2位ですが、あくまで(見た目以上に)『いいクルマ』ですから、それほど見栄えのする車では無いですよ!!悪しからず!!あくまで「見た目はダメそうだけど、その予想を良い方に裏切ってくれる」という振り幅のデカさを測定した上での1位、2位です。





第2位 フィアット・パンダ(213万円〜)


  もしかしたらブーイングがあるかもしれないですが、誰がなんと言おうとも、このフィット・パンダはコンパクトカーとして『正義』。長所はイタリア車らしいこと。そして短所もイタリア車らしいこと。要するに「ぶっ壊れてもいいから、アンダーステアにはしない」という気の触れたブランドが掲げそうなポリシーを貫いています。イタリアの自動車産業はスーパーカーだけじゃない!!

  おそらくこのクルマに1.6Lターボ200psみたいなエンジンを乗せてMTにしたら、日本のドライバーにはとても御せないような『じゃじゃ馬スパルタン』になるはず。アバルトみたいに足を固めてあれば、多少は無難になるけども、ノーマルの足でこの車高(1550mm)ですから、フロントタイヤのアライメントだけでなく、ボディのロール加減も考えて慎重にステアリングを切らないと、急激なトルクステアでクルマが簡単に横向いちゃうでしょう。

  トヨタが設立したGRから今度発売される200psのヴィッツ、あるいはすでに発売されているルノー・ルーテシアRS(200ps)は、ある程度まではトルクステアを抑制するLSDに類するシステムが付いた上での、200psという出力が可能(と判断されている)わけで、エキサイティングなドライブならパンダの85psでもそれなりに楽しめます。

  アンダー傾向の大きさをざっくり表すと、アクア・ヴィッツ・ポロ・ルーテシア>スイフト・デミオ>パンダといった順です。ドイツやイギリスで評判が良いのは、スイフト、デミオ辺りらしいですが、それでもパンダをはじめとするフィアット車は独自の世界観を持っていて、熱狂的なファンを獲得していることが素晴らしいです。A/Bセグ全般を見渡しても『貴重なエンスー向けの特別な1台』だといっていいと思います。運転がちょっと難しいという意味でも。

  ただし日本車やドイツ車が競い合う基準で比較したら、様々な項目で軒並みクラス最低を出すでしょう。燃費、加速性能、衝突安全性、居住性などなど。このクルマのオリジナリティがわかるユーザーだけ買えばいいと思います。三菱エンジンなど日本メーカーのコンポーネンツを使うことで商品力を高めているフィアットですが、クルマ自体は不思議と日本車にはならない。この辺がドイツやフランスとは違うよな。ポリシーがある!!そういう骨のあるメーカーこそが「いいメーカー」だと思いますし、その思想を色濃く残しているパンダは間違いなく「いいクルマ」。







第1位 三菱ミラージュ(138万円〜)

 
 「いいクルマとは何か!?」元々はこのミラージュありきで思いついた企画でした。世間の三菱自動車のイメージはあまりよくないかもしれないですが、やっぱりこのメーカーは日本車の発展のためにはまだまだ必要だと思います。旧財閥系のメーカーのせいか、不祥事を起こした時の叩かれ方が尋常じゃないですね。日産やスバルも同様のことを起こせばエライことになる!?・・・日産は今まさに渦中にいますけども。

  「西」の自動車メーカーばかりが主導権を持つとさ・・・日本車の格が下がる!? スカイラインGT-R、ランエボ、インプレッサWRXといった欧州を敬服させた超一流のスーパースポーツは、いずれも東から生まれています。マーケット的にはグローバルで成功したシビックtypeR、 S2000、NSX、RX7、ロードスターといった「西」の健闘もありますけど、「東」は正攻法でポルシェ911ターボやアウディクワトロに挑んで、トラックにおける評価を勝ち取っています。

  そんな糞真面目な「東」の御三家が、糞真面目にコンパクトカーを作ると『マーチ12SR』とか『コルト・ラリーアート・verR』とかやたら本格的で楽しいクルマが出てくるわけです。メルセデスA45AMGなんてさここら辺の技術を応用したクルマに過ぎないわけですよ(メルセデスのFFは三菱のコンポーネンツを流用)。

  三菱、日産、スバルは基本的に他社のマネはしないですね。トヨタとホンダがプチバンをヒットさせても、全く関心を示さなかった(三菱はスズキから、スバルはダイハツからOEM)。「東」のメーカーは営業が下手だからさ。技術で評価されるしかない。欧州で頑張っているルノーを支える日産。フィアット、BMWに技術供与を行う三菱(重工の方だけど)。そしてPSAにAWD車とEVを供給する三菱。

  世界の「EVシフト」に日本勢が乗り遅れている!!とかカーメディアが騒いでいますけども、21世紀型のEVの量販普及車の先駆けといえば『三菱iミーブ』であり、英国で一番売れているPHEVは『アウトランダーPHEV』であり、アメリカで一番売れているEVは『日産リーフ』なんですけどねー。結局は日本の「東」が切り開いているんです。

  もし三菱の技術供与がなかったら、フィアット、BMW、VW、アウディ、PSA、ヒュンダイ、クライスラー辺りはとっくに滅びていたし、ほぼ全ての中国メーカーはエンジンが作れていない。そしてブランド単位で見ると、もっともハズレなモデルが少ないのも、マツダでもスバルでもなくおそらく三菱。いや三菱だよ・・・デリカD5なんて他のメーカーには作れない。

  そんな三菱ラインナップの末端にいるタイ生産のミラージュですが、三菱が期待する人口6億人の新興市場ASEANでカルト的人気を得ているようです。ASEAN地域では、ホンダ、ダイハツ、三菱の日本3ブランドが、他の日本メーカーよりも優位に、ASEAN市場に合致するモデルを開発しています。ASEAN市場の人々はお目が高いです。メーカーの技術の高さをしっかり見抜いている!!

  K沢さんもホンダに対して300万円するシビックを日本に入れる前に、東南アジアからコスパ抜群のキレのあるモデルを入れろ!!とおっしゃってますが、実は東南アジア市場での日本車シェアは99%で、もっぱら品質で中韓メーカーの侵攻を跳ね返しているようです。世界の自動車メーカー幹部が口々に「難攻不落」と言う日本市場で鍛えられた、静かで整備性に優れている小型エンジンに、他を圧倒する車体製造技術を武器に、日本市場でも十分に通用するレベルのクルマが人気なんだそうです。

  タイ生産車を輸入し始めた頃の日産マーチはやや評判が悪かったですけども、この三菱ミラージュはASEAN向けっぽい地味なデザインとは裏腹に、日本市場に集う世界最強のコンパクトカー軍団をライバルにしても相対的に上位の成績を収められるクルマになっています。プジョー208、ルーテシア、ポロのユーザーが不用意にミラージュ乗ると、三菱ってやっぱすげーな・・・って感激すると思います。2位のパンダとは全く逆で、日本&ドイツのコンパクトカーとして実力十分(クルマの素性としては)。

  デザインが気に入らないならアクアでも買えばいいさ。MTが無いのは確かに寂しい。ハンドリングは弱アンダーの中道路線。ユニットはエア過給もモーター過給もない。変に高度になっている日本のBセグ市場を考えれば、ほぼ「野生」。小手先のことなんて何もしていません(そのうちラリーアートが出るかもしれないが)。

  素材が貧弱だから、必死で『NISMO』だとか『GR』だとか『モデューロ』だとかで濃い味付けをする努力は否定しませんけどねー。変速のつながり具合だとか、ブレーキングだとか、1000kgのボデーに80psのユニットなどなど、Bセグの原型に忠実なクルマは、もう東南アジアから持ってこないと日本生産ではもう存在しないのかもしれないです。そういう意味でやっぱり三菱&ミラージュは日本に必要だと思うんです。



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2 件のコメント:

  1. なんだ、やっっすい車しか買えない貧乏人ですか
    せのいぜい、貧乏人らしく、やっすいださい車に乗ってこんな糞みたいな記事を2度と作らないでください

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    1. 何で金持ちが貧乏人ブログを見てキレてんだろうか!?
      金持ちケンカせずって言うだろーに。

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