2017年9月3日日曜日

ドイツ車が無くなる・・・そんな現実を受け止められますか!?

  沢村慎太朗さんの最新刊「午前零時の自動車評論13」が発売されました。この単行本シリーズは筆者が書いているメルマガの記事をテーマを選別して加筆修正をしてまとめているものです。メルマガを書いたタイミングと単行本の発売のタイムラグを感じさせない沢村さんの普遍的な文体もさすがですが、まずはメルマガで尖兵的な議論を煽り、大衆へと徐々に浸透した頃に単行本でわかりやすくダメ押しするという一連の沢村さんの「布教活動エンターテイメント」におけるバイブルです。

  この13巻でも、なんだか『終末的』な様相を呈してきた大手メーカーによる自動車作りを、慎重に言葉を選びつつも「その限界」について厳しく言及しています。ここ数回の傾向としては、VW、メルセデス、BMWといったドイツブランドが標的にされてきましたが、さすがに毎回同じ趣向では飽きられてしまいますので、今回はターゲットを変えて日産、マツダ、トヨタに不意打ちを仕掛けています。かなり辛辣な内容で、ティアナ、NDロードスター、プリウスのオーナーが読んだら結構がっかりする内容かもしれません。

  このシリーズですが12巻までは執拗なまでにVW、メルセデス、BMWの闇に切り込み、ドイツ車にはこれっぽいの正義はない!!あるのは「悪行三昧」だけ!!と散々に罵っていました。「しかし」というべきか「やはり」というべきか、その『預言』が、いよいよ現実に欧州メディアで赤裸々に語られることになりました。ドイツメーカーは「談合」によってあらゆる経営環境への疑念を『非合法かつ非道徳的な方法』で排除していたことが連日のように暴露されています。

  そーいえば、なんでドイツ車の衝突安全基準はユーロNCAPだけ高い数値を出すのだろうか!?北米NCAPやJNCAPではBMWの全モデルがホンダの3列シート車に完敗してしまうのに・・・。ユーロNCAPとJNCAPは評価する観点があまりに違いすぎるから!!とドイツ車を徹底擁護する評論家やブログ素人もたくさんいましたけど、今ではみんな知らんぷりを決め込んでますねー。今では気安くドイツ車に関わると大怪我するから!!ってBMWなんかに対してやや冷たい気がします。5シリーズを盛り上げるメディアがほとんど出てこないし・・・。

「疑念」が全て現実になってしまった「ドイツ・カルテル」事件が表沙汰になって、ちょっと極論かもしれないですが、もう日本市場におけるドイツブランドはポルシェを残して他のブランドは全て終わっていくのかなーという気がします。もう存在意義が見出せない・・・。日本で好調なメルセデスでさえも沢村さんによって徹底的に叩かれてしまっていて、さらに性格が悪い!?筆者はこの13巻において、この20年あまりにメルセデスが大失敗してきたことを時系列で列挙しています。

  過去20年間の日本市場において、ドイツ車の存在は決して無視できるものではなかった!!カーメディアはその設計を高く評価し、ユーザーもある人は夢中になり、ある人はある程度の憧れを持ち、ある人はその輝きを認めた・・・が20年経ってみて、最初から正しかったのは「ドイツ車なんて大したことはない!!」と言い放ってきたホンダ、日産、マツダの開発陣だった。

  ドイツメーカーがグルになって排ガス不正、衝突安全不正、サプライヤーとの健全な取引を妨害・・・などの一連の不祥事よりも、ドイツ車を20年間もの間、多少の疑問はあったにせよ、決定的な判断を下せないままに認めてきてしまった日本のクルマ文化そのものが、絶対に癒えることのないトラウマを刻まれたことのショックが大きいですねー。

  「高級&高性能なクルマに乗りたい!!」という需要をどこのブランドが代わって吸収できるのか? 現状の輸入ブランドにおけるメルセデスへの圧倒的な支持は、「都民ファーストになんだかんだ票が集まる」という消極的な日本社会の活力の無さを象徴している気がします。テスラやマセラティはやや(かなり)敷居が高い!!それだったら600万円くらいで手に入るようになった『AMG』や『M(が付くやつ)』あるいはポルシェのミドルSUVのマカンくらいにしておこう!!・・・とバブル世代を中心に誘導されているようです。

  日本を代表する高級車であるクラウンの次期モデルはいよいよシャシーが一新されて、ドイツ車から離れた層を再び吸収するくらいのポテンシャルを目指しているみたいですけども、カムリの『電車ユニット』を縦置きにして搭載しつつも、そのポテンシャルを最大限に発揮するための軽量化を織り込んでくるシナリオが見え見えですから、このパターンはどうも・・・な結果になりそーな。『ゼロクラウン』の時のような新時代・欧州化をキーワードとして再びぶち上げるんでしょうけども。どーでしょうか!?ドイツ車は腐っていた・・・果たして日本車は!?





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