2017年2月4日土曜日

Liar!Liar!・・・日本メーカーも!??

  「疑り深いヤツになっちゃたのは、週刊誌のせいじゃない、オマエのせいでしょ、でも真実を知ることがすべてじゃない」

  かつてNHKのプロジェクトXが盛り上げたように、今も昔も「技術立国」であることに変わりはない日本の製造業。「ものづくり」へ情熱を燃やすことはあらゆるメーカーで尊ばれ、高い価値が置かれ、自動車産業では開発費も海外ブランドとは桁違いの金額を計上しています。もちろんメーカーだけでなく、日本ブランドのみならず世界の自動車産業を影で支える日本のサプライヤーも一丸となって巨額の開発投資で素晴らしい製品(クルマ)を作り込んでいます!!

  日本のメーカーとサプライヤーには「クルマの未来」をとことんに見据えた「正義」と呼べるものが備わっている!!そうずっと思ってきたんですけど、最近になって「何か違うんじゃねーか?」と思うことがちょこちょこ出てきました・・・。勿体ぶらずに言いますと、2016年の12月に慌ただしく発売を開始したトヨタC-HRとスズキスイフトについてです。この2台の共通点はそれぞれ1.2Lと1.0Lのガソリンターボを使ったグレードが用意されていることです。この両社のエンジンは果たして大丈夫なんでしょうか!?

  一昨年と去年と相次いで国内外の自動車メーカーの「不正」が報道されました。2015年にVWは北米でディーゼルエンジンの「ディフィート・ストラテジー」を市販車に搭載して販売したことがバレました。排ガス成分のテストは屋内でハンドル操作無しに行われますが、その方法を逆手に取りハンドル操作が無い場合だけエンジンのプログラムによって排ガスを抑える装置が「意図的」に組み込まれていたとのことです。

  この「不思議な」装置をわざわざ開発したのは、大手サプライヤーのボッシュだそうですけど、一体何考えてんだろー・・・。ボッシュは市販車には使えないことをVWに警告した!!とか弁明しているそうですが(最初から作るな!!)、北米および欧州で販売された「相当数」の市販車に実際にこの装置が供給されているわけですから、ボッシュもおそらく「クロ」だったんじゃないかと思います。

  最近では同じような装置がフィアット車(欧州のトラック)からも発見されたそうです。ただしフィアットの説明によれば、確かに指摘されたディフィートストラテジーは搭載されているが、これは合法の範囲内で運用しているとのことです。合法のディフィートストラテジー??なんじゃそりゃ!?そんなどっかの元都知事さんみたいな弁明が、れっきとした人気商売である自動車商売で通用するとでも思ってんのか・・・。とりあえずそんなウッソくっせーメーカーはこれからは「全部パス」でいいじゃないっすか!? 

  2016年には三菱自動車が「確信犯」と断定できるくらいに真っ黒な「モード燃費詐欺」を行っていたことが明らかになりました。その後スズキにも疑惑が広がり炎上しました。この騒動の影響で、燃費測定がより厳密になる法改正が予定されているようです(トヨタのロビー活動で撤回!?)。そもそも4代目プリウスの40km/Lもアクアの35km/Lもあくまでモード燃費であって、ほぼ再現性は無いらしいです。

  どうやら各メーカーが手を染める燃費広告戦略は、実際のところはかなり「グレー」なんですけども、モード燃費の意味がわかってないのに文句を言うアホなユーザーが悪い!!という「建前」になってます。自称クルマ好きにもモード燃費の意味がよくわかってない方がいるようで、以前に「オーリスはゴルフに燃費で負けているから論外」とかいうコメントを頂きましてとても返事に困りました。

  オーリスは「CVTでレギュラー対応」とゴルフは「DCTでハイオク指定」。そこそこの混雑が起こる地域に住んでいればほぼ確実にオーリスが有利ですけど、市町村に信号機が3カ所しかない!!なんていう田舎ならゴルフの方が有利になるかもしれないですけど・・・。

  CVTもDCTもZFのATもメーカーが必死に燃費仕様に仕上げてますから、乗り味は極めて「フツー」ですね。今ではトヨタユーザーもBMWユーザーも乗り味の良し悪しではなく、燃費の自己新記録を出す事で盛り上がっちゃってますね。世界でもっとも乗り味に拘っているといってもいい2メーカーなのに、トヨタの良さもBMWの良さも「乗り味」で語れないユーザーが多くなっている気がします(スバルなんかよりずっと良いぞ!!)。そんな燃費競争もなんだかやや過当気味で、適当な数値を放りこんでくるホラ吹きが結構多そうな感じですね、先代プリウスで30km/L出した!!とか、BMW320dで20km/L出した!!とか・・・。

  プリウスって混雑した一般道でも平気で15km/Lくらい出せるからスゴい訳です。そしてBMW320dもある程度の速度域の道路をスムーズに巡航すれば15km/L越えるからスゴい(そしてどちらもスバルより乗り味が良い!!)。まあそういうクルマだと思うんですけども、なんだかモード燃費の「ギリギリ」あるいは「越え」を真剣に追求する変わった乗り方をするオッサン(有名ライターでアラフィフの渡辺敏史さんが自慢してたっけ)が結構多いみたいですね。できればそういう自己満足で生産性が無いことは、他のクルマの邪魔にならないところでやったらいいと思いますよ・・・。

  「BMW320dを試してみたらせいぜい12km/L程度でしたー」ってブログ記事で書いたら、「燃費とかウソくさい!!」というディスのコメントが来たりして、BMWに憧れる人々の妄想ってちょっと怖いなーって思いましたね。そもそも「駆け抜ける歓び」とか言っているメーカーの重量が1600kgくらいあるクルマですから、現実問題として10km/L越えれば立派だと思うんですけどね。逆に20km/Lみたいな数値が出て来ることは明らかに異常で、それはもはや意のままに操ることを放棄して、ECU(エンジンを制御するプログラム)を「解読」してエンジンを最も効率的に回すなんて不毛なコトに熱中しちゃってるんじゃないの!?(渡辺敏史さんですね)

  「偽装」をするメーカーはもちろん論外ですけども、ターボの輸入車とか喜んで乗っているちょっと痛い連中が、「偽装だ!!」ってメーカーを批判するのはちょっと筋違いじゃないか?と思うんです。VWだけでなくBMWもメルセデスもやってることはほぼ一緒です。排ガスをキレイにするっていう意識は基本的にとても低いです。自動車ライターが絶賛する「直噴ターボ」という安易な選択は、私は日本の道路においては根本的に間違っていると思うのですけど、その前提においてはスバルだってVWと同罪だし、ターボ化こそ先延ばしにしているものの全エンジンを直噴化したマツダだって同じようなものです・・・。

  逆に評論家にケチョンケチョンに言われているトヨタのヴィッツみたいなポート噴射の自然吸気がなんだかんだ言って正義なんですけども、その事実を大抵の自称クルマ好きの皆様は受け入れてすらいないのが現実です。日本の公的な研究機関の発表によると、トヨタのヴィッツ、パッソ、カローラなどに使われる1.3L自然吸気(ポート噴射)は、VWの1.2Lターボと比べてNOx排出量が50分の1まで抑えられいます。ゴルフやポロのユーザーがトヨタ車をボロクソに貶し、トヨタユーザーはクルマが解ってない素人!!みたいなことを言っているのに遭遇すると、「バカはどっちだよ〜・・・」と思わず突っ込みたくなりますね。

  そんな「ポート噴射&自然吸気」にプライドを持ってきたはずのトヨタ、ホンダ、日産、スズキですが、ホンダは数年前から中型車(オデッセイ、ジェイド、ステップワゴンなど)を中心に直噴ターボを使ったグローバル車を日本でも生産&販売し始めました。さらにここにきてトヨタとスズキが直噴ターボを2017年規制が始まるギリギリになって投入してきました。なんだかなー・・・。

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