2017年1月10日火曜日

インプレッサやプリウスという選択は「負け」だ!!

  もちろんいいクルマですよ!!インプレッサもプリウスも。クルマにあまり興味がない人にとっては限りなくベストな選択だと思います。ただしファミリーカーの用途には少々手狭なキャビンの使い勝手はどうなのでしょうか?インプレッサに関しては燃費もやや不満かも。結局のところは、この2台の「ポイント」は同じで、どちらもクルマ好きな人々に「いいクルマだ!!」と言ってほしい!!というメーカーのプライドを賭けた設計なんですね。メーカー担当者に詳しい経緯を訊けば、グローバルで売るクルマをわざわざ「日本で生産する」ことの意義なんかを熱く語ってくれるとは思いますけどね・・・。

  アメリカや日本も含めG7諸国にとっては、国内産業の維持とは国内工場の稼働を意味していて場合によってはメーカーに多額の補助金を交付したりします。日本でも人気のレンジローバー・イヴォークは国内生産を条件にイギリス政府から開発資金が出ているそうです(親会社はインド資本)。国にそこまでしてもらわないと新型モデルの開発すらおぼつかないギリギリの状況で、税金を投入してまで何やってんだあ!?という批判もあるとは思います。

  イギリス人は自虐的に「ワーキング階級」ってのが存在することを世界に発信しますし(ギャラガー兄弟など)、この前もベントレーの工場を首になって途方にくれた若者が、テスト参加の末にプレミアリーグの名門アーセナルと契約した!!みたいなシンデレラストーリーが報道されてました。日本とは自動車産業の受け止められ方がいくらか違う状況みたいですね。日本では大手自動車メーカーは非正規雇用を生み出す「悪」みたいな捉え方がされてます。多くの自動車メーカーがJリーグのスポンサーをやってますし、マツダには元サンフレッチェの選手だった開発担当者もいたりするんですが・・・。

  レンジローバー・イヴォークはランドローバーが大抜擢した当時30歳そこそこのローバート・メルビルをチーフデザイナーに据えて大成功を収めまして、マツダ・アクセラの旧型シャシーを使ったSUVが600万円前後の価格設定なのにバカ売れしました。北米でもBMW・X3(約4万ドル)よりも高い価格設定ですが大人気です。BMWが東欧の下請け(墺マグナシュタイナー)に開発段階から製造まで丸投げしているX3(シャシーは1er、3erと同じ低コストのL7)よりも、レンジローバー・イヴォークのような旧型マツダ(フォード)車ベースのイギリス生産車の方がもちろんクルマの価値は高いですけども、ブランド力のあるドイツ勢からユーザーを奪うにはデザイン力が重要なファクターになったようです。

  フォード(マツダ)のコンテンツを使ったとはいえ、イギリス車らしい貴族的な佇まいを見せる洗練されたパッケージは、多くのユーザーにイギリスでクルマを作る意義と、それに高いカネを払う意味を納得させるに十分だったと思います。しかしクルマ好きにとっては600万円をわざわざ払って718ケイマンではなくイヴォークを選ぶのは、ちょっと違うんじゃね!?って想いも同時に巻き起こります(めんどくせー)。この選択は「負け」だな・・・。

  インプレッサもプリウスも「日本生産」の「日本スペシャル」という意味では、レンジローバー・イヴォーグみたいなクルマです。スバルやトヨタの開発担当者にとっては「日本スペシャル」という縛りの中で、世界から「ベスト」と賞賛されるクルマを作る!!という手に汗握る「熱さ」があったことも容易に想像できます。日本で生産し続ける以上はVWやPSAの途上国生産車には絶対に負けちゃだめ・・・。ポーランド製のAクラスにも負けられん!!(どう下手に作っても負けることはないけどさ)

  「日本スペシャル」でドイツ市場へ殴り込みをかける。アメリカや中国で売るよりもずっと効率が悪いですし、ハッキリ言ってほとんど儲からないと思います。それでもドイツメーカーが熱心に日本で売り込むように、最大のライバル国の市場に対しての「示威行動」は、そのまま世界への大きな発信力になる!!という計算もあるようです。ドイツ人が認めた日本車と、日本人が認めたドイツ車は世界最強ってことです。P10プリメーラ、GGアテンザ、W124、E46、TT(初代)などなど。

  ゴルフが18000ユーロ〜なのに対して、インプレッサは21000ユーロ(先代の1.6Lの価格)、プリウスは25000ユーロ〜という設定をしています。ゴルフと同じ価格に抑えこんでいる弱気なマツダ・アクセラとは考え方がだいぶ違うようです。アクセラの場合は先代まで欧州でゴルフと人気を二分するフォード・フォーカスの兄弟車という位置づけだったわけで、VWゴルフに対するセアト(VWグループのスペインメーカー)のレオン(同じMQBプラットフォームの兄弟車)みたいな立ち位置だったということもあるわけですが、スカイアクティブなら堂々と値上げすればいいのに!!

  クルマ選びってのは私のような初心者にとっても、大ベテランにとっても「粋」とか「志」を示すものだと思うんですよ。インプレッサもプリウスも「入門車」として、カーメディアで広く紹介されるでしょうけど、それをそのまま選んでは面白くねーじゃん!!こんな大ヒット間違い無しなクルマを買ってもディーラーから感謝されることは無いですし、値引き交渉でもしようものなら、めんどくせー客だな・・・って相当に嫌がられると思います。

  別に「俺が絶対に正しいから言う通りにしろ!!」なんて言うつもりは毛頭ないですけども、せっかくディーラーで新車を買うなら、不人気だけど「実はベストじゃね!?」と思えるクルマを探すのが醍醐味だと思いますね。例えば、ホンダ・アコード、スズキ・エスクード(旧モデル)、シトロエンDS5、ジャガーXE、プジョー508GT、トヨタ・マークX、日産ティアナ・・・・なんだか中途半端にデカいクルマが多いな。


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