2014年5月29日木曜日

アウディTT と トヨタ86

  「週末の夜」や「休日の朝」といった定番のドライブの時間帯に繰り出すと、いろいろなドライビングカーが通り過ぎていきます。私が住んでいる東京西部では、ポルシェの人気が圧倒的なようで、絶対的な数はそれほど多くはないですが、ドライブ毎に少なくとも1台は911を見かけます。自動車専用バイパスが少なく、車線幅が狭い青梅街道や甲州街道がメインストリートとなっている多摩地区では、高級スポーツカーの中では911がサイズ的にもピッタリのようで、シボレー・カマロやフォード・マスタングといった車幅があるモデルは少ないです。

  そんな道路事情を追い風に近所で増殖しているのが、トヨタ86ですね。多摩地区のトヨタはアフターパーツの売り込みにも熱心なようで、個性豊かな86が多くなってます。86だけでなく、プリウスやアクアがこれでもか!というくらいにオシャレ度を競っていて、ベース車のイメージからかなりの飛躍を実現したセンス溢れる個体も結構います。トヨタ=カスタムメイドのイメージができつつあります。

  ノーマルだと、ややスポーツカーとしての「オーラ」が不足しがちな86は、発売から2年経ってどんどんハードルが上がっていて、なかなかお金がかかるクルマになった印象があります。トヨタが狙った町の修理工場の再生プロジェクトという意味では大成功なのかもしれません。発売直後は批判的な意見もいろいろとあって、発売前に200万円で買える!とやや期待し過ぎていた人々によるネガティブキャンペーンがネット上で盛んに見られましたが、現在では概ね落ち着いているようです。

  86が町で増えてから、めっきりと存在感を無くしたモデルの1つがアウディTTで、2年前には小型スペシャルティカーの頂点に君臨していたのがウソみたいにオーラが無くなりました。もともと全長が短くて、ワイド&ローでスタイリッシュなフォルムが印象的だったのですが、そのポジションを86に奪われてしまいました。エクステリアのヴァリエーションで目を引く86に対し、アウディTTの外装を弄るのは相当にセンスが必要で、いわゆる「やればやるほど下品になる」典型のデザインですね。街中でもほぼノーマルというものが多く、いまや地味なスポーツカーの代名詞になりました。地味さがいい!というユーザーもたくさんおられるかもしれませんが・・・。

  アウディTTもまもなく3代目に移行しますが、現行から大きなデザインの変更はなく、このまま「弄りにくい」シンプルなデザインを守っていくようです。ベース車となっているゴルフとアウディA3はどちらもワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝きましたし、さらに高級素材を使って軽量化されるようです。ベースグレードで乗り出し500万円といった価格は、86からみればだいぶ高価ですが、エクステリアのカスタマイズが必須になっている86もいざこだわり抜くと軽く400万円は超えてしまいます。グローバルで激しく争うトヨタとVWはなかなかお互いに競合する車種が無いと言われていますが、「TT vs 86」というのが日本でも欧州でも今後密かなライバル関係になりそうです。


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2014年5月22日木曜日

BMW と スバル のターボに対する想い?

  日本で走る分にはターボなんていらねぇ!と常々思っているのですが、何から何までことごとくダメと決めつけているわけではないです。むしろ「欲しいな」と思っているクルマがことごとくターボだったりするんですよね。もちろんVWゴルフだとかBMW3シリーズなどは論外。直4ターボだからダメというわけではなくて、クルマの性格に合ってないから嫌かなと思います。中には「これは直4ターボで乗るべきでしょ!」というものもあります。

  その代表例がBMW2シリーズです。確かにFRで直4ターボは邪道だとは思いますが、小型のボディでスポーティに振ったコンセプトならば、スポーツカーとしての用途であれば上手く嵌っているので、特に嫌悪感はないですね。そして2シリーズの宣伝にBMWが引っ張り出してきたのが、よく知らないんですけど「2002ターボ」という70年代のBMWの名車です。なんでこんな70年代のクルマを出したのかというと、このクルマがなにやら量販車としては世界で初めて直4ターボを搭載したモデルだったそうで、つまり「原点回帰」なんですよ!ということを強くアピールする狙いがあるようです。

  メルセデスを追従して高級車向けの大排気量エンジンで評判を得る一方で、2002ターボのようなモデルで新たなシーンを作り出すブランドだったBMWに「敬意を表して」といったとこでしょうか。しつこいですが3シリーズ・5シリーズの直4ターボには賛同しかねますけど・・・。あと1シリーズに使われている1.6Lターボも中途半端な経済性を押し出した生っちょろいエンジンなので嫌ですね。220iは3シリーズと同じ2Lターボを採用した点が好感触です。

  日本メーカーでターボを多くのモデルで取り入れているスバルも、単なる欧州メーカーの模倣ではなく、ターボエンジンのポテンシャルを独自のノウハウで取り出そうとしている点では共感できます。ターボチャージャーの過給によってエンジンの熱効率が改善されるのは、かなり理想的な回転数の時に限られていて、それ以外ではNAよりも燃費が悪くなるのが一般的です。スバルはもちろん自慢のスポーツカーにはマニュアル(MT)を採用していますが、一般モデルにターボを組み合わせることでの不合理を解消するために、CVTを使って理想的な回転数を維持する研究が続いていて、段階的に実用化されています。

  クルマ本来の走る楽しみと経済性を両立させる為の努力こそが、スバルの本質といわれればなんとなく納得する人は多いと思いますが、独自にHV作っても燃費はたいして良くならなくて、「電気ターボ」と表現されたりするなど、「経済性」は軽視されているのかなという気もしないでもないですが・・・。さて全グレードがCVT&AWDターボになったレヴォーグはスバルが目指す方向性を知らしめる広告塔みたいなクルマなんだなと、割と最近になって気がつきました。これまで否定的な言葉を投げかけてきたのですが、スバルがこの技術に社運を委ねているんだなという決意はやはり尊重すべきだなと思います。


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2014年5月21日水曜日

リッター100km超! だからどうしたって?

  自称「最先端自動車メーカー」のVWが日本以外の地域でこっそりと「リッター111km」と称する桁違いの低燃費車「XL1」を限定発売していました。なんでいきなり60~100km/Lをすっ飛ばして111km/Lまでいっちゃうのか?と驚きしかないわけなんですが、とりあえずPHV車の燃費計算というのは、特別な計算式が使われているようで、「エネルギー効率」を表す尺度としては一般に使われる数字とは乖離したものになるようです。ちなみに日本のPHVの「顔」と言える存在のプリウスPHVは61.0km/Lなっています。

  VWグループがこの「XL1」を発売するのは、ブガティ・ヴェイロン(約2億円)やポルシェ918(約8000万円)とならんでグループの技術力を誇示するの最大の目的のようです。技術の全てを結集した限定モデルだけあって、その価格も破格の約1500万円。0.8L2気筒ディーゼルにモーターを付けてあるだけのクルマとしては破格の金額です。

  ただPHVだからといってべらぼうな数字(燃費)を付けてふんぞり返っているわけではなく、それなりに市販車「世界最高水準」の燃費が出そうな設計上の工夫はみられます。まずは車重を700kgまで抑えています。プリウスPHVが1440kgですから同じだけのエネルギー効率だとするならば、単純に燃費が2倍になるわけですね、なるほど。それでもプリウスを2シーター(2人乗り)にしたからといって、車重が半分にできるわけじゃないですから、あらゆる部品にコストをかけて軽量化素材に置き換えていく努力をしています。その結果が300万円を切ったプリウスPHVの5倍になる1500万円という価格に表れているようです。

  さらに軽量化だけでなく、空力性能も極限まで向上させていて、邪魔になるドアミラーは外されています。代わりに小型カメラが付けられていて、車内の両サイドに取り付けてある小型モニターで確認する仕組みになっているようです。後方が荷台で見えないトラックなどはカメラによるバックミラーが使われていますから、まあとっくに普及していてもおかしくない技術ではあります。

  VWはガソリンターボでプリウスのシェアを奪うと息巻いていましたが、結局いくら広告費を使ってジャーナリストを買収して、気筒休止システムを使って軽自動車のエンジン並みの出力モードを設定して、さらに価格を引き下げても、目標には届きませんでした。そして気がついたら「次期ゴルフはPHVとEVになる!」という素早い大転換をぶち上げてきました。いやはや可哀相なのは「ゴルフは素晴らしい!」と散々にステマを撒いたライターとそれを鵜呑みにして買ってしまったユーザー(彼らは知らぬが仏みたいなところがあるけど)。

  今ではEVの先駆者気取りで、2020年までにバッテリーの価格は1/8に圧縮され、性能は3倍良くなる!だからこれからはEVの時代だ!みたいなことを発表するようになりました。別にガソリンターボが悪いわけじゃないですけど、現在日本で売られているものはフォードのエコブーストを除くと、技術が十分に生かされていない過渡的な段階のものばかりです。そしてエンジン開発に定評があるフォードとホンダが競うように高性能なガソリンターボを開発してますから、もはやVWの出る幕じゃなくなっているわけです。

  これからは欧州発のEVメーカーとしてVWとBMWには活躍が期待されます。BMWも2シリーズや4シリーズなんかよりも圧倒的に反響を呼んでいるのが、EVの「i3」です。あまりの問い合わせの多さに、いままで様子を伺っていたカーメディアは毎号必ず記事を挟み込むようになりました。今やクルマ雑誌の売上に一番影響がある「超人気コンテンツ」になっているようです。VWと違って新規に開発したボディを使っている所が人気の理由でしょうか? VWにもPM2.5を50倍も出すポロやゴルフの発売をさっさと中止して、ブランドイメージを変えるような良いデザインの専用EVを期待したいと思います。

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2014年5月20日火曜日

BMW のベストバイってどれだろうか?

  この1年で日本でもっとも多くの車種を発売したのはどのメーカーか? モデル数ならわからないけど、総グレード数に関してはおそらくBMWじゃないかと思われます。日本での販売ではメルセデスとレクサスに対してやや遅れをとっていて、なかなか思うように結果が出ていないです。最近じゃ「オートクルーズコントロール」という長距離にはとても有り難いオプションを無料で付けますといったキャンペーンで増税後の停滞感を打ち破ろうと必死です。

  最近のBMWは日本メーカーが頑として作ろうとしないクーペを、なんとか日本で売ろうという姿勢が見られます。去年から投入された4シリーズと今年発売された2シリーズは、いずれも先代の3シリーズクーペと1シリーズクーペを引き継いだもので、名前が変わったからといってクルマのキャラクターが大きく変わったということもなく、巷では「値上げの為」という陰口すら叩かれていました。しかしフタを開けてみると特に大幅な値上げが行われた形跡もなく、もともとボッタクリに近い日本価格をこれ以上上げても拡販の見込みはないだろうという自覚がBMW側にもあるようです。

  実はBMWは下位モデルに共通で使われているプラットフォームを、順次交換しています。先代の3シリーズクーペ(E92)は熟成された「L2プラットフォーム」を使用していましたが、今回発売された4シリーズ(F32)は「L7プラットフォーム」を使っています。「L2」から「L7」に置き換えられた全てのモデルで「よりコンフォータブルな乗り味になった」と言われています。BMWは日本車と違って年次改良などが行われることもあり、同じモデルでも時期的な変化があったり、同時期のものでも個体差が大きかったりで、1台のE90系と1台のF30系に乗っただけでは決定的な事は言えないのですが、ブレーキやサスのハードさが軽減されて、全体的にトヨタのクラウンやマークXに近づいたという点は間違いないと思います。

  「L7」シャシーになったF30系3シリーズセダンは、その「没個性」な乗り味がどうも従来のBMWユーザーから不興を買ったようで、ここにきて慌てて改良を加えてきたようです。特に4シリーズは車高を思い切って下げる設計から、コーナーリング時のストローク量を抑え込む、いわゆる「フラットな乗り味」を意図的に作り出しているみたいです。軽量な直4エンジンでストロークを多く許容する設計ならば、もはやFRに拘る理由なんて特になくむしろデメリットが多い(うるさい&狭い)ので、トヨタは次期マークXを「直4」にすると同時に「FF化」すると一時期噂されていました。

  そんな矛盾した設計に陥っているF30系とは違って4シリーズにはFR車らしいフラット感が復活していて、買うならば多少は総額が高くても絶対に4シリーズかな?という気がします。重量のあるディーゼルを積むとしても、やはりフラット感が高い方がいいです(あのデリカシーが欠如したBMWディーゼルの設計には閉口しますが・・・)。まもなく4ドアのグランクーペも登場するようなので、これを500万円台の乗り出しで収まればヒットしそうな予感です。

  一方でBMWが新たなシーンを作りだそうとして売り出し中なのが2シリーズクーペです。4シリーズよりもかなりタイトで軽量なボディに同じパワートレーンを使っているので、たとえば4シリーズのベース車の420iの出力に不満を感じた場合に、より高出力な428iや435iを検討するわけですが、428iで100万円以上、435iで200万円以上も割高になってしまいます。ここで発想を転換してより軽量な220iを選ぶことで出力の不満はある程度は解消されます。そして約50万円のディスカウントになります。そしてさらにある「事実」に気がつきます。

  420iと220iは約50万円しか変わらないのに、435iとM235iは100万円も価格が違ってくるのです。こうなるととりあえずBMWのベストバイは「M235i」だなと誰もが思うでしょう。しかもM235iの直6ターボは高出力チューンがされていて326psが出る特別仕様で、435iの306psのものとは異なります。しかもトランクを開けると「グースネック」と呼ばれる大衆車向けのヒンジが使われている4シリーズに対して、2シリーズには高級車の定番である「メカヒンジ」が使われています。ちなみに4シリーズに追加される「グランクーペ」はハッチバックなので「メカヒンジ」になってます。

  ちょっと取っ散らかった内容になりましたが、結論としてはBMWらしい走りを求めるならば「M235i」がお買い得で、3人以上乗るラグジュアリーなクルーズカーならば「4シリーズグランクーペ」を待つのが得策でしょうか。また続報したいと思います。

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↓消費税による便乗値上げで2000円!になりましたが、読者離れを防ぐためか、今号はやたらと内容が充実しております!
  

2014年5月19日月曜日

マツダ・アクセラの2大アメリカ・モーター誌での評価は?

  アメリカ市場ではアクセラのサイズは「スモールカー」に分類されます。アテンザが「ミドルカー」で、それよりも大きい全長5m超のクルマが「ラージカー」となります。今月号では「Cra and Driver」と「Motor Trend」の2誌がどちらも「スモールカー最強決定戦」なる企画がありまして、カローラ(トヨタ)、シビック(ホンダ)、ジェッタ(VW)、フォルテ(キア)、エラントラ(ヒュンダイ)といった日独韓のライバル車に混じってマツダアクセラが比較されていました。

  アメリカでの「スモールカー」の売上は、カローラとシビックの2強が牽引するものの、僅差でGMのシボレー・クルーズとフォードフォーカス、そしてエラントラが追従していて、この5台が月販で約2万台に近い数字を達成しています。これに対してせいぜい1万台前後の推移で遅れをとっているのが、アクセラ、ジェッタ、日産セントラ(日本のシルフィ)です。最近では販売台数の変化が大きく、カローラとシビックの2強が盤石という体制にも陰りが見えてきています。

  「スモールカー」として早くから成功していたカローラやシビックに対し、追従するクルーズはプリウスの前に敗れ去ったマイルドHVを撤収し、1.4Lガソリンターボと2.0Lディーゼルターボを追加してスポーティさを強調しています。一方でヒュンダイ/キア陣営はこのクラスのベースとなる1.8LのNAエンジンでトヨタ、ホンダ、GMを上回る高性能エンジンをアピールしています。一方でアクセラは2Lと2.5Lの「スカイアクティブG」を設定していて、アテンザと同じシャシーで同じパワートレーンを使い、小型でよりスポーティでファッショナブルなプライベートカーにしたというコンセプトです。

  さて2誌それぞれの比較の結果は、ある程度は予想通りではありますが、アクセラとジェッタ(ゴルフのセダン版)の2台がずば抜けた得点で他を圧倒していて、簡単に言うと「2台だけ別の次元」という評価になっています。上級車とコンポーネンツを共有するアクセラと、それに迫るジェッタは「Driving Comfort」から他車と寄せ付けず、「styling」「ハンドリング」「ステアフィール」「ブレーキフィール」「fun to drive」で独走したアクセラが完全に抜け出して、総合点でもジェッタを振り切りました。

  それ以上の衝撃的だったのが、他の日韓4ブランドの低調さで、アクセラの前になす術なしで、改めてホンダや日産が日本ではCセグを売ろうとしないのがよく分ります。トヨタ、ホンダ、ヒュンダイ、キアの現在アメリカで低調な4社(VWも同類ですが)を完全にコケにする内容でした。日本でのカローラの立場を考えれば、妥当な評価に感じます。ちなみにアメリカ向けカローラは日本のものとはプラットフォームが違い、日本でいうところのオーリスに近いクルマです。

  ゴルフ/ジェッタを追い越し、日本車が「世界の頂点」と評されたことは素直に嬉しいです。アメリカの評価を待たずしても、日本や欧州ではアクセラ人気はすでに火が付きつつあります。ただしアメリカではマツダブランド全体がほぼ全量が日本からの輸出されていることから、やや反発もあるようで伸び悩んでいます。いくらクルマが良くても、自動車業界の逆鱗に触れれば、すぐに締め出されるリスクがあります。アメリカ市場ではホンダのように大規模な現地生産を進めなければ、大きなシェア拡大は難しいかもしれません。

  

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2014年5月17日土曜日

スバル 実は「安全性」に問題あり?

  アメリカのテレビCMが「心に残る」とかで少し話題になったスバル。スウェーデンのボルボと並んで安全性をアピールするメーカーとしての地位を確立しているようですが、そんなスバルには絶対にあってはならないような「出来事」がありました。

  JNCAPという独立行政法人が、衝突安全基準のテストを行っているのですが、2014年に「ファイブスター」という最高格付けを得たのが次の7台でした。
「トヨタクラウンHV(189.7点)」
「三菱アウトランダーPHEV(184.6点)」
「マツダアテンザ(183.2点)」
「ホンダアコードHV(178.9点)」
「ホンダNワゴン(178.8点)」
「ホンダフィット(178.0点)」
「VWゴルフ(176.8点)」
ユーロNCAPでは頂点を極めたVWゴルフが、軽自動車に負けるとはちょっと信じられませんが、一応日本で一番権威がある組織が出した結果です。

  Nワゴンがアコードとほとんど変わらない得点というのも、なんだか不思議な感じですね。同じハイトタイプの軽自動車であるスズキスペーシアは152.2点ですから、Nワゴンは相当にレベルが高い印象です。

  さて「ファイブスター」に選ばれなかったクルマは・・・、といってもこのJNCAPはテストする台数が少なくて「本当に大丈夫?」なんて言われているくらいなのでそれほど多くないです。しかも軽自動車を除くと日産シルフィ(161.8点)や三菱ミラージュ(163.4点)といったいかにも海外向けの「プア」なモデルばかりで、なんでこんな不人気車を取り上げるのだろうか?と訝しい気持ちになります。

  そんな中で屈辱の評価を受けていたのがスバル・フォレスター。まさかまさかの169.8点という低評価であまりのショックにメーカーがゴリ押ししたかのように「サイドカーテンエアバッグ(SCA)付き」ヴァージョンで測定のやり直しが行われているようですが、それでもホンダのフィットやNワゴンに及ばない177.1点に留まりました。SCAが付くだけで相当に点数が上がるんですね。オプションだったら是非に付けておきたいです。

  スバルは従来の「車体剛性の高さ」に対する評価にあぐらをかいていたようで、日産、マツダ、ホンダが一気に進めた超高張力鋼板の採用が遅れていると言われています。「安全が一番」とかコメントしているスバルのユーザー見かけますが、そろそろ怪しくないですか?と突っ込みたくなります。参考までにユーロNCAPを加味すると、全般的にSUVの点数は低く、ハッチバックとセダンが圧倒的に優位なようで、ファイブスターを獲得したアウトランダーPHEVが特別に優秀ということのようですが・・・。

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2014年5月15日木曜日

「無知」以外でドイツ車を好んで買う理由って何?

  別に嫌みを言いたいわけじゃないんですが、どの評論家の文章を読んでも不思議とドイツメーカー車が欲しいとは思わせてくれないですよね。毎月ほぼ全誌を購入して読んでいての率直な感想です。「Car and Driver」は使い勝手を優先して書いてくれますが、日本で日常的に使うという用途にドイツ車を持ち込もうという発想がそもそも大間違えで、日本車で言えば普通のレベルでしかないのに無理に称賛しようとしている苦しさを感じてしまいます。まだイタリア・フランス・イギリスの小型車に関しては納得できるものもありますが、ドイツ車のミニサイズは、三菱やスズキをM&Aでパクって乗りにくく作り変えたものなので、日本の評論家もまともに相手にしないですから・・・。

  「Auto Car」になるともっと辛辣で、英国人ライターがケチョンケチョンにしてます。スポーティなモデルが得意な同誌の看板企画が、同クラスのモデルを徹底比較して順位付けをするというものなのですが、ゴルフGTi、メルセデスA45AMGなど評判のドイツ車がことごとくフォード、プジョー、ルノーの下に置かれています。そしてダメ押しのように「古臭い」「つまらない」といった文句が並びます。

  「CG」の日本人ライター達も最近のドイツ車に関しては、直接的なコメントを避ける傾向にあります。「まあいいんじゃないの・・・」っていうニュアンスがぷんぷん伝わってきて、もっと良い点を教えてくれ!と言いたくなります。ドイツ車の場合は基本がレベルが高いから、特に褒めなくても良いにきまってる? そんなことはないですよ!「デザイン」「内装の質感」「静音性」「エンジンの気持ち良さ」「燃費」「ハンドリング」「ステアリングフィール」「ブレーキフィール」・・・これ全部といっていいほど日本車の方がレベル高いです。それぞれトップを取っているのはすべて日本車ですし、同じクラスの独車と日本車をくらべれば、確実に日本車が上回ります。そして同じ価格帯で比べたならば、もはや「論外」というくらいの差が付いています。

  「Motor Fan イラストレーティッド」でもドイツ車の評価は毎回のように散々です。世界の優秀なパワートレーンを紹介する企画でも、なぜかドイツメーカーからはなかなか選ばれません。小排気量でターボ付けて、燃費を伸ばすために気筒休止やアクセルフィールを犠牲にした某ドイツメーカーのエンジンが出て来たくらいです。欧州全体を見てもエンジン開発能力は相当に低くなっていると言わざるを得ません。もはや日本メーカーやフォードに勝つ!という気概はどのドイツメーカーにも見られません。

  「ダサい」「うるさい」「安っぽい」といえば昔は日本車を貶めて使う言葉だったようですが、今では完全にドイツ車の方がこれに当てはまるんじゃないでしょうか? 500万円もするクルマにはとても見えないBMWの内装は「時代遅れ」であり「センスが無い」です。600万円をクルマにかけるなら黙ってレクサスか日産を買っておけば良いんじゃないですか? 800万円のポルシェにしたって同じことが言えます。いかにも本気を出していない感じがありありの作りです。ブランドの人気にあぐらをかいてこれまではどうにかなっていましたが、「カイエン」「ケイマン」「ボクスター」と完全にメッキが剥がれてきてます。トヨタがMR-Sのようなボディにクラウン用のV6を乗せれば「ボクスター」もどきなんて簡単に作れますけど、日本メーカーはそんな「安っぽい」ことはしません。

  私はドイツメーカーが大好きです。しかし現行モデルで欲しいと思えるモデルはわずかで、しかも1000万円を軽く超えるモデルばかりです。数千万円という単位でお金が余って仕方がなかったら、アルピナB5を買うかもしれませんが、それ以外でドイツ車を選ぶ理由なんて無いんじゃないでしょうか?


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↓唯一の例外を発見!
 

2014年5月12日月曜日

ほぼ新車の BMW1シリーズ が ホンダ・ヴェゼル よりも安く手に入る時代。

  「母の日」だったのでプレゼントを持って実家へ向かおうとしたら、駐車場まできてあまりの光景にビックリ!金曜日に突発的に降った雨で車体全体に花粉らしきものがベッタリ付いてました。これではさすがに笑われて恥ずかしいレベルなので、そのまま近所のコイン洗車場へ。やはり同様の被害に遭った人が多かったようで、普段はゆったり使える洗車場がなかなまの大盛況でした。

  マンションの駐車場でバケツに水汲んできて流してもいいのですけど、それだと軽く小一時間はかかってしまうので、今回は「時間」を優先させることにしました。先週も同じ洗車場に行き2時間近くかけてシャンプーで丸洗いしたばかりなのに、なんと2周連続で500円の出費となってしまいました。高圧洗浄機による水洗いで「500円」はかなり良心的な価格設定なのですが、ディーラーで水洗い洗車をしてもらえば、コーヒー飲んで待っていて同じ「500円」です。なのでわざわざ同じお金を払って自分で洗う人ってちょっとヘンかもしれません。レクサスならば「無料」で、しかも静かなサロンみたいな場所でお茶菓子まで付いてくるそうです。

  マツダユーザーの私(レベルの人間)は、洗ってもらうだけの為にディーラーを使うなんてなんだか恥ずかしくてとてもできないです。点検・オイル/タイヤ交換の時についでに「1500円」コースの撥水ポリマー洗車をしてもらうくらいです。そして普段は自宅マンション駐車場を使うか、シャンプーをする場合はコイン洗車場を使います(あと急ぐときも)。それに何より自分で洗うのが楽しいんですよね。そして自宅でじっくり洗うのもいいですけど、コイン洗車場はまた別の魅力があって、クルマ好きにとってはある種のテーマパークみたいなもので、「500円」は入園料といった意味合いが強いです。

  たくさんクルマが集まった洗車場というのは見ているだけで面白いです。マツダユーザーはきれい好きが少ないのか街で見かけるよりも圧倒的に洗車場ユーザーは少ない印象です。利用者の多くは背が高くて自宅では洗いにくい大型ミニバンやSUVが多いですが、それ以外の車種で断然に多いのが、クルマをこよなく愛しているイメージがある「スバル」と「BMW」の両オーナー。あくまで失礼極まる勝手な想像ですが、「1シリーズ」と「WRX STI」のユーザーは洗車場で顔を合わしつつ、お互いに見下しあっているような気がするのですがどうでしょうか?

  その日はなんと「1シリーズ」が3台も結集してました。お互いに他人のようですが、同じクルマが3台も集まると結構恥ずかしい気がします。自分だったら絶対にイヤですね。水洗いを終え駐車場の一番隅で拭き上げをしていたら、1シリーズ乗りの一人が喫煙所から私のマツダを凝視しているのに気づきました。年齢は40歳前後で、なかなか仕事が出来そうな顔つき。BMW乗りは「マツダなんてwww」と思っているイメージがあったのですが、そういう人ばかりでは無さそうです。ただそこまでガン見されるとちょっと恥ずかしいかも。

  その瞬間にふと「ある事」が頭を過りました。そういえば他のブログでBMW1/3シリーズを散々にこき下ろして、ゴルフやAクラスユーザーと同じくらいの「ブチ切れ」コメントを頂いたのを思い出しました。日常のドライブの様子などもいろいろと書いていて、どの辺に住んでいるかもある程度は特定されるだろうし、自分のクルマの型式や色も近隣じゃ滅多に見かけないくらいレアなので、もしやアイツが「CARDRIVEGOGO(=HIROBEE)」か?とでも思われているのかな。なんてちょっと自意識過剰な考えが・・・まあ「勘違い」ですね。

  洗車場で見かけるBMW1シリーズオーナーはほとんどが30~40歳代の男性といったところですね。見た目で判断してはいけませんが、やはり常識人が多いように感じます。よく街で見かけるサングラスしたセレブぶったオバさんの1シリ乗りは、ディーラーやスタンドに持っていって人に洗わせるでしょうけど(だから洗車場にはいませんが)、どう思われるかなんて考えてんのかな? あと3シリーズも見かけませんね、なんといっても「業界最安値」の"中流"アピールカーですから、そのオーナー様は「洗車なんて貧乏人のやることだ」くらいに世間とズレまくった意見をお持ちのようです。ディーラー行く度にスタッフから「貧乏人」扱いされているとは感じないのか?

  その点では洗車場に来てせっせと洗っている1シリーズには好感が持てますね。まるでスイフト・スポーツの代わりに1シリーズにしてみました!といった感じがいいです。最近では残価設定ローンが増えて、リース感覚で3年だけ乗ってという人が多いみたいで、多くが3年で手放しますからお手頃な中古車が安定的に供給されていて、3年落ちで150万円程度で買えます。数千キロしか走っていない極上車も230万円(1~2年落ち)くらいで多数あって、スイスポやアクセラにあれこれオプションを付けたらこれくらいの金額になりますから、考え方によってはかなりお得です。

  洗車場で見かけた1シリーズが新車だか中古だかわかりませんが、3人とも謙虚で人当りの良さそうな男性だったので、おそらく「賢い買い物」をしているのではないかなと思います。だれがどう考えたってBMWの日本での新車価格は暴利です。私もBMWはとても好きですが、なにぶん潔癖症で中古車がイヤなので、もし何かのまぐれで年収3000万円をこえたりしない限りはとりあえず縁がないでしょう。しかし中古車でも構わないという人ならば、完全に価格破壊が起こっている輸入車Cセグは今が狙い目だと思いますね。2年後はもっともっと下がるかもしれませんけど・・・。


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2014年5月10日土曜日

マツダには悪いけど、ディーゼルを都市圏で乗る人はやっぱりアホ

  ガソリン価格がやりたい放題の大増税で上昇する中で、トヨタ・日産・ホンダが推し進める「HVセダン」よりも、輸入車&マツダの「ディーゼルセダン」が注目を集めるようになってきました。「練馬」「多摩」といったナンバーが多い地域に住んでいるのですが、「BMW320d」(3シリーズのディーゼル)がだんだんと目立ってきています。

  320dはかなりのディーゼル音を響かせてやってくるので、いちいちリアの識別を見なくてもわかります。静音性が評判のマツダでも半径10m以内なら確実にわかりますが、BMWの場合はもはや「ほぼトラック」。見た目はスマートなのに音だけが「ガラガラ」鳴っているそのアンバランスさには違和感がありますが、それでもガソリン4気筒BMWのカローラ並みの「軽い」走行音にくらべればマシという意見も・・・。結局のところどっちも高級車とは呼べないような軽薄さがあるんですよね。3シリーズにも「435i」と同じ直6ターボを日本でも復活させてほしいです。

  BMWという中で選ぶとするならば、「もはやハイオク(輸入車はほとんどがハイオク仕様)には乗れないからディーゼル」という選択もあるかもしれません。音にだけ目を瞑ればディーゼルで問題ない!という意見がBMWオーナー様の間では主流みたいですけど、平坦で信号が多い都市部に住んでいて、しかも「チョイ乗り」が多い場合にはなかなか「最悪」な選択です。

  トヨタ・日産・ホンダはなぜ本気でディーゼルをやらないのか?厳密に言うと日産はエクストレイルにディーゼル仕様がありますが、新型には設定されず今後は廃止される見通しだとか。トヨタもホンダも欧州ではもちろんディーゼルを積んだオーリスやシビックを発売しています。ただし日本と欧州ではそれぞれ違った「排出基準」があり、トヨタとホンダはまだ日本基準に適合していないので、そのまま持ってくることはできません。国内メーカーではマツダ・三菱・日産の3社が乗用車向けディーゼルを日本基準に適合させていますが、本気で売り出しているのはマツダだけです。

  やはり結局のところ日本の都市部での使用にはディーゼルは適さないです。マツダは特に「静音性」と「排気処理」に重点を置いています。ちょっと難しい話ですが燃料の圧縮比を通常のものより下げて、効率を犠牲にしてまでNOxの排出量を抑えていたりします。マツダもディーゼルを「量販車」のエンジンとは考えていないようで、ハイオクを使うガソリンターボに対しては優位だけども、日本車の主流であるレギュラー&NA(ターボ無し)に対してはほとんどアドバンテージはないことを認識した上で「趣味のクルマ」としてディーゼルを提案しています。

  都市部でディーゼルに乗るならば、やはりクルマ2台を所有して1台は買い物などの所用を済ますクルマで、ディーゼルは長距離ドライブ専用にする必要がありそうです。ちなみに「チョイ乗り」でディーゼルを使うとエンジンの寿命はもの凄く短くなりますし、性能もどんどん低下します。都会でディーゼル1台のみ所有というのはやはりナンセンスかなと思う次第です。

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2014年5月9日金曜日

VWが日産よりも上等だと思っているのは日本人だけだ。

  中国市場で全体の約20%のシェアを握りトップを快走するVW。2位のヒュンダイは7%程度だから完全に独走態勢を築いています。中国人はVW車を決して高級なんて思っていなくて、中国メーカーでナンバー1の実力を誇る「第一汽車」グループのラインナップをみればそのことがよくわかります。中国で最初に作られたメーカーだけあって、「紅旗」というプレミアムブランドまで持っています。その名の通り共産党の幹部が乗る公用車を作ってきたメーカーです。

  中国でも共産党の寵愛のもと特別の地位に立ってきた「一汽」は、世界中の自動車メーカーから最高のクオリティを誇る車種をベース車として選定し、そのラインナップに加えています。「紅旗」ブランドは2台の日本車(マジェスタ、アテンザ)がベースとなっていて、大衆向けブランドではVW車がベースに使われています。最高のクオリティを持つとはいえ中国人の感覚でいうところの「安物メーカー」・・・それがVWの現実です。

  北米でも欧州でもだいたい「安物」というイメージは同じようなもので、どんな成熟市場でも100円ショップが流行するように、派手さはないけどリーズナブルで一定のニーズを満たしてくれるモノはある程度は受け入れられます。100円ショップが繁盛するコツは、100円では通常得られないような便益を、生産・流通の効率化(最適化)を高いレベルで行ってお客様に満足感を与えることです。VWの商売は日本以外の地域に関してはそれに近いと言えます。「100均の割にしっかり使える!」といった好印象はそれなりにあるだろうけど、決してトヨタや日産のような水準のクルマではないし、サービスも大きく劣るのはある程度は理解された上で購入されています。

  北米での「品質における顧客満足度」を調べればすぐにわかることですが、VWを下回る水準の日本メーカーなど存在しません。それなのに日本ではVW車は日本車よりもかなり割高な価格設定がされていて、「海外では100均」という認識がないまま購入してしまった日本人のユーザーは、ちょっと不具合があると「VWの対応はヒドい!」と怒り出したりするケースもあるようです。もっともVWに限らず、フィアット、ミニ、ルノー、プジョーなどの欧州の大衆ブランドはどれも本質的には「100均」なので、それを承知で壊れたら自分で直すくらいの気概がある人じゃないとオススメできない。まあ全く壊れない日本車に飽き飽きしてしまった上級車向けのブランドとも言えるかもしれませんが・・・。


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2014年5月8日木曜日

トヨタ のムカつくところを書いてみる。

  年間1000万台を史上初めて突破し、営業利益も2兆円を大きく超えたと報道されているトヨタ。1台当たりの利益が20万円というのは平均販売価格が250万円だとすると8%程度に達します。日本生産350万台を維持しているため、ホンダや日産よりも高コスト体質なのですが、それでもこの数字(利益率)はもはや名実ともに「巨人・トヨタ」なんだと実感できる異次元のブランド力を発揮しています。

  ちょっとくどいですが、のべ1000万人が「8%」という利益率を受け入れて、トヨタを買ったということは、トヨタ以外のライバルメーカーは「全てカス」だということです。なぜならトヨタよりも2%高いコストで同等のクルマを作って、それを2%安い価格で販売するだけでも「4%」の営業利益が確保できるわけですから・・・。人件費が低い地域で製造することも可能ですから、トヨタよりも2%高い程度のコストで作ることはそれほど難しいことではないはずです。

  あらゆる製造業のなかで一番発達しているはずの自動車工業において、これほど露骨にトヨタが独走するのにはきっと裏があるのだろうと言う人もいます。日本自動車工業会(自工会)を使って他の日本メーカーに圧力をかけているという噂もあります。三菱が海外生産でコスト引き下げに踏み切った現行ミラージュを、発売当初は80万円以下の価格設定で日本に投入する計画があったようです。しかしフタを開けてみるとおよそ100万円からとなっていて、既存のライバル車とほとんど価格は無いものになりました。ミラージュクラス(Bセグ)の海外でも実勢販売価格は、東南アジアなどでは50万円程度、ドイツでも70万円程度です。よって日本にも70万円台の普通車があっても良いはずなのですが、未だにどのメーカーも設定しておりません。

  またまたくどいですが、三菱はトヨタの「8%」という数字に対して明確な方法論で挑もうとしました。つまり国内最大を誇るトヨタのシェアを堂々と切り取ろうと画策したわけです。おそらくタイ生産に切り替えてまで「これまでに無い」世界標準な価格設定を目指しましたが、何らかの保守的な勢力(トヨタ?)によってその計画ごと潰されてしまいました。おかげでミラージュの販売台数は、国内生産のコンパクトカーなら即時生産中止が決定されるレベルの低さに留まっています。

  他にもホンダが軽自動車の販売を急激に伸ばし、トヨタグループメーカーであるダイハツのシェアを奪い始めると、軽の自動車税がタイミング良く上がり始めるのもやや不可解です。ホンダの軽が伸び悩んでいいて、ダイハツが快走している数年前にはなんら議論にもならなかったのに・・・。

  まあ何が言いたいかというと、やはりこれだけ高度に発達した分野で「8%」という数字で世界一の販売台数を誇るには、それ相応の「政治力」が必要なんじゃないか?ということです。トヨタ越えを狙うVWがトヨタ系部品メーカーからの供給を、互換可能な部品に限っているのも、VWがトヨタの「政治力」を過度に恐れているからだと言われています。特にクラッチなどの重要部品はVWにとって信頼ができるドイツの部品メーカーから供給を受けないとトヨタを超えることはできないと考えているようです。

  確かにトヨタが誇る「国内生産350万台」はとても立派なことです。もちろん断トツの1位で、次点のマツダが75万台ですから5倍近い数字です。よってトヨタの動向は日本経済に確実に大きな影響を与えますので、三菱や日産のように海外生産車の輸入による「ダンピング」に対して反対の姿勢を示す人は多いです(ミラージュやマーチの売上が如実に実態を表しています)。もちろんマスコミによる情報操作による影響も大きいでしょう。

  トヨタはヒーローなのだから、トヨタを守るのが国益という意見も分らなくないですが、その結果がホンダ・日産・スズキといったトヨタと敵対関係にある日本メーカーの「日本離れ」だったりするわけです。そして「守られた」トヨタが国内のお金を持っている高齢者ばかりに目を向けてクルマを作るならば、その結果として若者の「クルマ離れ」を招くのは必然の成り行きです。トヨタの社長はその責任感を強く感じていると再三に渡って語っておられますが、果たして「マークⅡが171万円」という時代が再びやって来る日はあるのでしょうか?



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2014年5月2日金曜日

どうしても日本車をバカにしたい人にオススメのクルマ。

  スズキの鈴木修会長が軽自動車への自動車税増税に対して、会見で恨み節を述べておられましたが、「この恨みは絶対に晴らす!」とはなかなか穏やかでない表現ですね。ホンダが調子に乗って軽自動車ばっかり作るから、とうとうお上に睨まれてしまった!とホンダを逆恨みしてそうな気もするのですが・・・。まあ"熱い"自動車メーカーのトップってのはいいですね。会長の宣言どおりスズキはホンダに対して次々にプレッシャーをかけています。フィットが「ガソリン車燃費ナンバー1」のコピーで売り出そうとしている直前にスイフトのMCであっさりとホンダを越える燃費を叩きだしたり、ホンダ渾身のヴェゼル発売を察知していたように東京MSからの急速な展開でハスラーを発売するなど・・・。

  とかくクルマのことになると、熱くなる人が多いですね。特に輸入車ユーザーはもう意味不明な人が多すぎます。彼らにとっては大前提として「輸入車>日本車」という構図があるようで、「輸入車乗りは日本車を批判してもいいけど、日本車乗りが輸入車を批判することは許さない」というジャイアン的な思考回路が出来上がっているから面倒くさいです。

  私は日本車乗りなのですが、自動車ブログをやっていると、どうしても「輸入車の批判」と受け取られてしまいかねないことを度々書いてしまいます。本当はそんな下品なことは書きたくないのですけども、無意識の内にというか・・・気がついたら「日本でダウンサイジングターボとかアホ過ぎだろ!」みたいなことが書き上げられていて、公開ボタンをポチッと押してしまっています。やばいやばい!すぐ非公開にしなければと思うのですが、強烈なウェブ音痴なので記事の消し方がまったくわかりません・・・。今でも去年書いた「痛々しい記事」に怒りに満ちたコメントがよく届きます。

  それにしても「日本車」というデカい括りで完全否定してくる輸入車オーナー様って一体どんなクルマに乗ってんだ?って思いますね。そんな上から目線になれるような輸入車なんて「ガヤルド」や「マクラーレンMP4-12C」みたいなクルマしか思いつかないです・・・。というか「日本車なんてダメだ!」とどうしても言いたいなら、このクラスのクルマ乗ってから言え!って思いますね。メルセデスCLSみたいな「騙しのクルマ」乗ってる人がクラウンを嗤うのは筋違いだと思いますけどね。

  怖いもの知らずというか世間知らずというのかわかりませんが、メルセデスA/CLAのユーザーが「日本車なんてwww」とコメントしてくることが多くて、マジレスすると相当にヘコませてしまうことが予想されるので、相当攻撃的な絡み方をしてこない限りは「その通りですね!」って返事しちゃいます。さすがに「メルセデスのFFは三菱ベースだから日本車みたいなものなんですが・・・」とか言われたらメンタル崩壊しちゃうんじゃないかと思うんですよ。

  最近では軽自動車の普及で、日本メーカーの普通車のクオリティは非常に高いですから、A/CLAクラスなんてその中じゃ平均以下の出来でしかないです。インドか中国を走ってそうな安っぽいターボ・・・どう考えても日本を走るレベルにないクルマなんですけどね。アホな評論家は本気で今後日本メーカーにもこのエンジンが広まると信じているようですが、ホンダもトヨタも公式な技術説明の中で「ディーゼルやHVの普及が望めない途上国向け」とはっきり書いていることから、日本市場で大々的にターボを設定するなんて考えてないです。VWだって中長期的に有望なのはPHVだって言っているくらいですから・・・。

  話がだいぶ逸れてしまいましたが、世界の最先端を行く日本車をどうしてもバカにしたい人は、せめて「ガヤルド」に乗れってことです。メルセデス?BMW?アウディ?VW?どれもこれも設計が日本車に近過ぎです。というよりこれらのメーカーは必死で日本車の良い所をパクリ続けた結果、北米と中国でしっかりと売れるクルマが作れるようになったわけです。英国やスウェーデンの某メーカーのような倒産の憂き目に遭わずにここまで生き延びてきたのは、日本メーカーの助けがあったからです。BMW乗りの最後の心の拠り所となっている「8速AT」だって最初に開発して供給したのはアイシンAW(トヨタグループ)ですし。BMW乗りはいったいどの口でトヨタ様を批判してんだ!こら!


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2014年5月1日木曜日

フェラーリが高価なのは、日本のコメが高いのと同じ理由!?

  フェラーリのクルマって何であんなに高いのでしょうか? ロレックスとかシャネルとか、バブルの頃に流行ったブランドはことごとくメッキが剥げて、今では「影響力」はかなり限定的になりました。自動車ブランドも例外ではなくBMWやアルファロメオって「何?」っていった「冷めた」時代なわけです。そんな時代でもフェラーリは全く左右されることなく「スーパーカー・ブランド」として殿様商売を続けているように見えます。

  そもそも「スーパーカー」って何?ですよね。世の中には数千万円から数億円の価格での「オーダーメード」のクルマというのがありまして、これはフェラーリやポルシェをベースにして、内外装からエンジンのチューンナップまでを細かく請け負ってくれるそうですが、これとは違って「スーパーカー」は完全なる既製品です。要するに「これくらいの価格ならば売れるだろう」という立派なマーケティングに基づいて生産が行われています。

  そしていくつかのメーカーが参入して、それなりの競争が発生しますから、「目安となる価格」というのが存在していて、大まかに「1000万円クラス」と「3000万円クラス」に大別されます。かつてはフェラーリも本国などでは1000万円クラスのモデルを発売していたようですが、今では全てのモデルが「3000万円クラス」になっています。

  3000万円の価値があるクルマって一体どんなの?何がすごいの?と思ってしまいますよね。「R35GT-R」「レクサスLS」ちょっと古いですが「ホンダNSX」といった日本車の歴史の中でも最高峰に位置する名車よりも、さらに3倍も高いって・・・。しかもさらにビックリなのは、これだけの価格を付けておいて「失敗作」みたいなクルマがぞろぞろ。デザインは平気でアメ車や日本車のものをパクるし。ホンダのNSXの「アルミボディ」が良さそうだからこれもパクる。それでも世界中の顧客からひっきりなしにオーダーが入る。

  何もかもが全くの規格外!これはスゴいぞ!そして何より人気を不動のものにしているのが、クルマ業界でもっとも活発に発言する存在、つまりライター達が盲目的に憧れるクルマであること。メルセデスCクラス乗ってます!と公言するライターはほとんどいないが、フェラーリF430乗ってます(乗ってました)というライターはほぼ全員がそれを口にする。なぜならフェラーリ乗っているというだけで、そのライターの知見は広いを解釈され仕事がし易くなるからでしょう。「ライターたるものフェラーリくらい持って所有すべき」というオーラが「クルマ好きならフェラーリを目指せ!」と読者に伝わります(私もそんなプレッシャーを感じてます)。

  クルマの本質を逐一見て行けば、GT-RやLSやNSXとそれほど変わらないし、むしろ劣っているところもあるわけです。それでも人気は留まる所を知らない・・・。とてもじゃないけど日本のブランド力ではあり得ないこと!とみなさん思っていらっしゃるようですが、フェラーリと同じようなものが日本にもあります。それは日本の「ブランド米」。世界の米穀価格と比べて約14倍高いと言われる日本産の「お米」ってだれも疑問に思っていないですけど、これはフェラーリ並みにスゴいことですよね。200万円の「トヨタMR-S」と3000万円の「フェラーリ458イタリア」。MR-Sでも十分に楽しい!ってことはよく解っているのですが、日本中で458イタリアを喰っているわけです。

  日本のお米が高いのは、農家の収入を保証する枠組みが敷かれているからです。日本政府はとてもうまく仕組みを作っていて、おそらくTPP加盟後もこれが大筋で守られるでしょう。フェラーリも同じで、このブランドの塗装工の年収はなんと3000万円くらいなんだそうです!欧州の職人もまた日本の農家と同じように、社会の枠組みの中で守られています。徐々に規制緩和が進んでいるとは言われていますが、特定の技能を持った職人しか参入できない領域が、欧州にはまだまだ多く残されています。

  

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